鈴木雅之、『かぐや様』OPテーマで響かせる極上の歌唱　すぅとの“GIRI GIRI”を表現した掛け合いも聴きどころに

　鈴木雅之 feat.すぅのニューシングル『GIRI GIRI』が6月8日にリリースとなる。表題曲は、シリーズ累計1,700万部を突破する大ヒットコミックの第3期アニメ作品『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』（TOKYO MXほか）のオープニング主題歌として好評の楽曲。鈴木はこれまでに同アニメシリーズの第1期オープニングテーマ「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」、第2期オープニングテーマ「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」を担当。『かぐや様』シリーズで三度相見えることとなり、「GIRI GIRI」のMVは4月15日の公開から2カ月弱で500万回再生を突破し話題となっている。

　日本のソウルミュージック界を牽引する第一人者、鈴木雅之。ドゥーワップグループ・シャネルズを結成し1980年に「ランナウェイ」でデビュー、その後ラッツ＆スターとして「め組のひと」や「夢で逢えたら」、鈴木聖美 with Rats&Starとして「ロンリー・チャップリン」など数々のヒット曲を世に送り出した。1986年からソロ歌手として活動し、山下達郎や小田和正らをプロデューサーに迎えて次々と作品をリリース。1994年には「違う、そうじゃない」、菊池桃子とのデュエット曲「渋谷で5時」などがヒットしている。2006年には、ゴスペラーズ、Skoop On Somebodyと共に日本最大級のソウルミュージックの祭典『SOUL POWER』を主催するなど、ソウルミュージックの啓蒙に貢献してきた。そして昨年はソロデビュー35周年を迎え、前年に引き続き『NHK紅白歌合戦』に出場して話題を集めた。女性歌手とのデュエットや甘いミディアムバラードを歌うことが多いため、「ラヴソングの王様」との異名を持つ。

　ソウルミュージック界のレジェンドが、人生初のアニソンに起用されて話題となったのが、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』のオープニングテーマ「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」だ。同年開催されたアニソンイベント『Animelo Summer Live 2019 -STORY-』に、「アニソン界の大型新人」として初登場して大きな話題となった。当時のインタビューで、TVアニメ『かぐや様』シリーズのプロデューサー 石川達也氏は「『ラヴコメの主題歌だから、ラヴソングがいいな』って思ったので、『ラヴソングの王様って誰だろう？』って考えたら鈴木雅之さんしかいないと思って。同じソニーミュージックグループなので、担当を介して伺ってみたところ、快くお引き受けいただきました」とコメント（※1）。鈴木自身も「ヴォーカリストとして常に新しい挑戦をしたい」（※2）と考えており、両者の思いが一致したことで奇跡のコラボが実現した。

　奇跡は一度では終わらず、二度三度までも訪れる。『かぐや様』第2期では元℃-uteのメンバーである鈴木愛理をゲストヴォーカルに迎えた「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」でオープニングテーマを担当し、“W鈴木”として大きな話題に。そして今回、SILENT SIRENのギター＆ヴォーカル すぅをゲストヴォーカルに迎えた「GIRI GIRI」で、シリーズ第3期となる『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』のオープニング主題歌を担当している。

　SILENT SIRENは、人気読者モデルを中心に結成されたバンドとして話題を集め、インディーズ活動を経て2012年にメジャーデビュー。2014年から2019年まで6年連続でロックフェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』に出演を果たした。2019年にはマルチメディアコンテンツ『バンドリ！』発のガールズバンド Poppin’Partyとのコラボシングル『NO GIRL NO CRY』をリリースしたほか、メットライフドームでコラボライブ『Poppin’Party×SILENT SIREN 対バンライブ「NO GIRL NO CRY」』を行うなど幅広く人気を集めたが、現在は活動を休止中。すぅはSILENT SIRENのギター＆ヴォーカルとして、可愛らしさの中に儚さや切なさを含んだ歌声が印象的である。また多くの楽曲で作詞を担当しており、7月13日にリリースされる愛美のアルバム『AIMI SOUND』収録曲「≒」でも作詞を手がけている。