「シティポップとは？　洋楽のオマージュでありながら、日本の文化やその時代を象徴する音が織り込まれたオリジナリティを持ち、それが若い人や世界の人を魅了し続けている。つまり時代を超えた歌。私も、その時に感じたことを曲として残していけるような、シンガーソングライターになりたい」

　アンコールの1曲目には、Little Black Dressの今が詰め込まれたオリジナル曲「雨と恋心」が歌われた。「みずいろの雨」を歌う際に、雨は悲しみも苦しさも後悔もすべてを洗い流してくれるものとし、「雨で人の気持ちを表現するのは、日本人ならではの感性だと思う」と語っていた。そんな彼女が歌う雨の情景は、涙を包み隠し、雨があがった後の希望も感じさせてくれるものだった。

　最後は1986オメガトライブの「君は1000％」から、間髪入れずノンストップで「恋のブギ・ウギ・トレイン」と繋ぐ。最後に突然始まったLittle Black Dressとサックスの鈴木のアドリブ合戦には、百戦錬磨のメンバーも驚いた様子で、丁々発止といった様子で新たなフレーズを繰り出す両者の熱いノリに、笑顔で食らいつくメンバー。演奏が終わった瞬間、ステージにいるメンバー自ら達成感と共に威勢のいい歓声が沸き起こった。

　「おかげさまで（本会場で）第2弾を開催することができました。今ではブルーノートでも人気の企画だそうです」と、うれしそうに話したLittle Black Dress。現在彼女はInter FM、ニッポン放送、FM岡山でレギュラー番組を持っており、この日のセットリストは番組に寄せられたリクエストを参考に選曲したとのこと。世代を超えて好きなもので繋がれる。シティポップを介したファンとの新たなコミュニケーションの場として、これからも『CITY POP NIGHT』が長く続いていくことを願う。

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■セットリスト
1.真夜中のドア～stay with me～
2.【TATSURO’S Medley】DOWN TOWN～プラスティック・ラブ～あまく危険な香り
3.ルビーの指環
4.ドラマティック・レイン
5.みずいろの雨
6.After 5 Crash
7.【City Pop Girls Medley】CAT’S EYE～フライディ・チャイナタウン～シンプル・ラブ～BLIZZARD

En1.雨と恋心
En2.君は1000%～恋のブギ・ウギ・トレイン