書籍『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』発売 掲載ディスク集めたプレイリストも配信

 ライター/選曲家の栗本斉による著書『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』(星海社新書)が、2月22日に発売される。

 本書は、空前のリバイバルが生じている“シティポップ”の熱狂を凝縮した、入門書にして決定版。シティポップ史に燦然と輝く名盤から、先人の遺伝子を受け継ぎ昇華し続ける次世代盤まで、シティポップを紐解くうえで決して外すことのできない必聴の100枚を厳選し、30年にわたり日本のポップミュージックシーンと併走してきた著者が一枚ずつ丹念にレビュー。シュガー・ベイブ、荒井由実、山下達郎や松田聖子、細野晴臣&イエロー・マジック・バンド、シンリズム、LUCKY TAPES、never young beach、Yogee New Wavesなど、様々なアーティストが取り上げられている。

 さらに、本書掲載ディスクを集めたプレイリストが3つの音楽サブスクリプションサービスにて配信。Spotify、Amazon Music、Apple MusicのプレイリストにアクセスできるQRコードが巻末に掲載される。なお、カバー装画は鈴木英人によるアートがあしらわれている。

本書『はじめに』より(一部抜粋)

「本書は、日本で生まれたシティポップの名盤100枚を紹介するディスクガイド本である。1975年に発表されたシュガー・ベイブ唯一のアルバム『SONGS』に始まり、ネオ・シティポップの旗手の一組であるYogee New Wavesの執筆時点における最新作『WINDORGAN』までを取り上げている。基本的には1970年代後半から80年代にかけての作品に重きをおいているが、3割程度は90年代以降の作品を取り上げ、全体を読むとシティポップ草創期からネオ・シティポップが盛り上がっている2020年代頭までを俯瞰できるよう心がけた。
(中略)「メロウでアーバンでグルーヴを感じられる」という表現は、シティポップを伝える言葉として最適だと考えている。ただ、実際に「メロウ」なサウンドや「グルーヴを感じられる」リズムがどういうものなのかは、聴いてみないとわからないという方も多いだろう。その場合は、ぜひ一曲一曲聴きながら体感していただきたい。それと、こういったサウンドはシティポップの重要な側面でもあるため、アレンジや参加ミュージシャンの記述にかなりの文字数を割いている。主役のシンガーだけでなく、ミュージシャンやアレンジャーなど周辺のスタッフィングも含めて、シティポップの世界を楽しんでいただければと思っている」

■著者紹介
栗本斉(くりもと・ひとし)
音楽と旅のライター、選曲家。1970年生まれ、大阪出身。レコード会社勤務時代より音楽ライターとして執筆活動を開始。退社後は2年間中南米を放浪し、帰国後はフリーランスで雑誌やウェブでの執筆、ラジオや機内放送の構成選曲などを行う。開業直後のビルボードライブで約5年間ブッキングマネージャーを務めた後、再びフリーランスで活動。著書に『ブエノスアイレス雑貨と文化の旅手帖』(毎日コミュニケーションズ)、『アルゼンチン音楽手帖』(DUBOOKS)、共著に『LightMellow和モノSpecial』(ラトルズ)などがある。
Twitter:https://twitter.com/tabirhythm
Instagram:https://www.instagram.com/tabirhythm/

■書誌情報
星海社新書『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』
著者:栗本斉(くりもと・ひとし)
ページ数:256ページ
発売日:2022年2月22日(火)※お住まいの地域により発売日は異なります
定価:1000円(税別)
販売サイト:https://www.seikaisha.co.jp/information/2022/02/01-post-211.html

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