■DISH//

　「猫」を披露するDISH//は、歌詞にも登場する“夕焼け”を思わせる照明のもと、バンド感を楽しむシンプルなステージを見せた。写真撮影にてワンポーズを求められると、ノールックにも関わらずそっとピースを差し出した自分たちに思わず笑ってしまう。冒頭から、仲の良さが伺える会見となった。

　意気込みを聞かれた北村匠海（Vo/Gt）は「リハを終えても実感がわかない。大緊張すると思いますが、家族や遠方に住む祖父母、応援してくれるみなさんに向けて歌いたい」と語った。「これが『紅白』か」と感じたというリハーサルの空気感に、緊張する間もなかったという言葉通り、どこかふわふわとした空気の4人。「若干の猫背でお届けしています」と、楽曲タイトルにかけてジョークを飛ばす。リハーサルで見せた堂々とした歌いっぷりを受け、記者から『THE FIRST TAKE』での緊張ぶりとの変化について聞かれた北村は「バンドだからっていうのが大きいですね。ひとりでやるってとんでもないこと。僕には猫背の仲間がいる。バンドって本当にいいなって思う」と、メンバーと顔を見合わせ、頷きあった。

　自身の目標については「まぁ……頑張ります（笑）」と、多くは語らなかった北村だが「匠海がテレビに出ているのを僕も楽しみに見ているので頑張っていただけたら。ほどほどに」と矢部昌暉（Cho/Gt）。北村と向き合い、互いにぺこりと頭を下げて笑い合う、微笑ましいシーンもあった。今年はさまざまな「風が吹いていた」という1年。来年は「自分たちで風を吹かしていきたい」と、抱負を語った。（新 亜希子）

■天童よしみ

　26回目の出場となる天童よしみは、大阪桐蔭高等学校の吹奏楽部と一緒に「あんたの花道～ブラバンSP～」を元気に明るくパフォーマンスする。2018年に『うたコン』（NHK総合）で吹奏楽部と「あんたの花道」で共演したのをきっかけに、コロナ禍の間もリモート演奏を通じて交流を深めてきた。ブラバンの魅力に天童は「迫力を感じますね」とコメントし、その演奏の影響について「自分自身の力量を超えていく感じがリハーサルでも出ているなと感じますので、31日は『すごいな！』と思われるような元気を届けたい」と意気込んでいた。（渡辺彰浩）

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