日向坂46「ってか」MV好評の理由 全員で突き進む意思を感じるメンバーたちの力強い姿

 日向坂46の6枚目シングル表題曲「ってか」のMVが、YouTubeで9月14日に公開された。わずか1週間で300万回再生を突破するなど大きな話題を呼んでいる。

日向坂46『ってか』

 今作では2期生の金村美玖が表題曲初のセンターを務める。金村のサイドには加藤史帆、齊藤京子が立ち、さらにその脇には東村芽依、丹生明里が配置された。表現力豊かで迫力あるパフォーマンスに定評のある金村、身体能力が高く切れ味鋭いダンスを得意とする東村が1列目になったことで、ダンスパフォーマンスへの期待値が上がっていたが、タイトルを見て、それから曲を聴いて「こうきたか……!」と驚かされた。

 まず曲調はこれまでのシングル表題曲のどれにもあてはまらない。前へと突き進む勢いを感じさせながらも、どこかクールさが漂い、MVではそれぞれの凛とした表情や、笑顔を楽しむことができる。その上で歌詞の冒頭は以下の内容だ。

〈可愛いから好きになったなんて/全然ピンとこないのよ/もっと内面を見てほしい/ってかうれしくない〉(「ってか」)

 まさか「君しか勝たん」の後にいきなりこんなことを歌われるなんて思わなかった。ついこの間まで、〈好きだよ/好きだよ/世界中の誰よりも/そう/君しか/君しか勝たん〉。(「君しか勝たん」)というリリックを華やかなメロディに乗せて、世間に届けていたのに。

 しかしながら、今作は金村をセンターに据え、新しい日向坂46の魅力を世間に打ち出そうとする意思を感じる。振り付けを務めるのはけやき坂46(ひらがなけやき)時代から彼女たちのパフォーマンスを手がけるTAKAHIROで、歌詞の世界観にリンクするようなダンスが実に見事だ。MVでは彼女たちの姿につい見入ってしまう。

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