佐藤結衣の『ラジオdeジャニログ』

KinKi Kids 堂本光一&堂本剛は、やっぱり“ペアにしたい”ーー久々に二人揃った『どんなもんヤ!』を聞いて

 ときには思わず苦笑してしまうほどローテンションの日もあれば、直前にテレビ番組の収録で飲酒したことから泥酔しながら登場した日も。そして、今回は『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)のロケ先にて収録しているといい、ミシミシと何やら物音が響く。

 「すみませんね、ちょっと上ミシミシ鳴ってるんですけど。決して座敷わらしとかじゃなくて」(剛)、「えぇ、まあ座敷わらしかもしれません」(光一)といつもの調子で掛け合いをみせる2人。むしろその臨場感ある雰囲気が、収録合間の雑談に混ぜてもらっているような気分になれてうれしい。

 話される内容も「オンエアできるかな〜」(光一)と、まるでラジオ用のトークを用意していない感じに頬が緩む。堂本光一がテレビスタッフから“大きな声では言えない“プレゼントをもらったとき、まるで女優・前田美波里からの差し入れかのように見える写真を撮影。しかも、前田がいることをすっかり忘れて、舞台『SHOCK』の共演者グループメールに誤爆したというのだ。

 「アカンて(笑)。そら美波里さんいるよ。絶対いるよ、そんなん」とたしなめながらも笑いをこらえきれない堂本剛に、こちらもついついつられ笑いをしてしまう。しかも前田が怒るどころか「あら! 私そんなものを送ってました?」といった具合に真面目に返したというから、2人は「んひゃひゃひゃ」(光一)「んふふふ」(剛)とニヤニヤ。もちろん、そんな2人の笑顔を想像してリスナーもニンマリだ。

 「失礼なことしちゃいかんという教訓でした」(光一)、「ダメでございますよ」(剛)としっかり反省して締めるところも彼らが愛され続ける所以だろう。大人としての仕事をきっちりと果たしながらも、どこかいたずらっ子な部分を残しているところが、まさに“KinKi Kids”だ。

 さらにトークはお風呂論争へと続く。かねてより、バスタイムに対してこだわりを披露してきた2人。しかし、時折キャンドルを灯す堂本剛に対して、堂本光一は7色に光るバスタブをリフォームしてゲットするという熱量の違いが。すると「キャンドルかぁ、ふふふ」(光一)をきっかけに、「いや“キャンドルかぁ、ふふふ”って笑ってるけど、こっちからしたらレインボーふふふやからな」(剛)と小競り合いが勃発。

 そこからどれほどレインボー風呂が癒やし系であるかを熱弁していく堂本光一。最初は「本気?」と心配した母親も完成した風呂を見て「入りたい」というビジュアルであると伝えるも、堂本剛の反応は「ああ、そうなんか」とイマイチ。

 さらに「言うてみれば、剛くんが飼ってる、言うてみれば水槽みたいなもんよ」とアプローチの角度を変えてみると、「あ〜〜」とちょっぴり効き目があった様子。さらに「それ、同じことやん、そこに自分が入んのよ!」「自分も魚を見てて、紫に光ってるその水槽を見てて、自分もそこに入りたいなと思ったことない?」と畳み掛けると「それはある」という言葉を引き出すことに成功。「んはははは! ほら、絶対あなたこっちの世界来れるよ」と勝利宣言をしてみせる堂本光一の嬉しそうな声といったら。

 すると「あ、じゃあ俺トイレ光らせようか」と堂本剛。どうやらお風呂のリフォームに3日かかるのがネックになっているようで、まずは手軽にトイレからあっちの世界に一歩足を踏み入れようというのだ。「いいんじゃない?」と若干食い気味で賛同する堂本光一にもまた笑ってしまう。

「それもいいよな。なんか、異空間にいく感じしない?」(光一)
「ああ、なるほどな。海とか、下水とかじゃなくて、宇宙のほうに」(剛)
「そうそう! 宇宙に放出してる感じ」(光一)
「それはロマンあるなぁ」(剛)

 そう、光るトイレを想像してうっとりしている2人のなんと平和な光景か。こんなに狭いところのロマンに簡単にコネクトできてしまう2人をやっぱりペアにしておかなければ。そう改めて思わせてくれる2人回だった。

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