2021.03.24 18:00

KAHOH×Novel Core×$HOR1鼎談　クリエイティブに欠かせない同年代のインスピレーション

文・取材＝渡辺志保、写真＝林直幸

同年代の考え方にインスピレーションを受ける

ーー今回集まっていただいた皆さんも、同世代ですよね。

KAHOH：そうなんです。私は6月に二十歳になるんですけど、その頃にはEPを出したいと思っていて。

$HOR1：僕は、よく小さい頃に聞いていた「まぁ、大人になれば分かるよ」みたいな言葉が、二十歳になったタイミングで色々と理解出来たような気がしましたね。なんだか徐々に分かっていくことが増えていく……みたいな。あと、二十歳になってからは自分の言動などに責任感を持つようになりました。

Novel Core：僕は1月に二十歳になったばかりなんですけど、アルコールがダメでお酒も飲めないし、元々小児喘息を患っていた関係でタバコも吸わない。なので、二十歳になったら解禁されるものがアンロックされないままで、特に何も変わらないんですよね。でも、ただただ、焦りますね。これまで「最年少」とか「10代で○○達成！」とか言われていたものが、全て急に無くなってしまうので。

KAHOH：そもそも「現役高校生」って言えなくなった時にすごく寂しかったな。

Novel Core：その時はすごく特別なことのように思えたよね。

KAHOH：それに、年下の子たちの勢いがやばすぎて。

Novel Core：本当にそう！

$HOR1：めちゃくちゃ勢いを感じるよね。そもそも、自分もまだまだ若いから負けてられないって思うのと同時に、今って、別に事務所に入らなくても、自分から配信できる時代じゃないですか。だから、みんなのセンスの良さをそのままダイレクトに感じている気がする。焦るけど、その分、俺も頑張らなきゃなって思えます。

Novel Core：そうそう。大手事務所に所属しなくても、自分で諸々やってる子もたくさんいるし。俺もそうだけど、画像やティザーを自分たちで作ったり、そういうスキルは割とみんな持っていたり。

KAHOH：今、小学生の子たちとか将来どんなことになっちゃうんだろう？　って思います。

ーー同世代のアーティストとともに活動する際、何か特別な感情はありますか？　特に最近は、2000年前後に生まれた若いアーティストの皆さんの勢いを感じることがとても多くて。

Novel Core：同世代だからこそ、何気ないことをテーマに歌詞を書いたりするときは、やっぱりフィーリングが合うなって感じますね。日常生活を切り取るようなリリックって、同年代の子たちの考え方にインスピレーションを受けることが多いです。

$HOR1：僕も一緒です。バイブスが合うので話しやすいし。一緒にクリエイティブなことをしていると、いい環境が作れてるなって思いますね。何より楽しいし。

Novel Core：それに、同世代同士だと、いい意味で遊びの延長で作品を作れるっていう側面もあります。先輩だと仕事としての責任感を感じることも多くて。

$HOR1：うん。同世代でカマしたいし、色々と面白い事やりたいですよね。「手を組んだらやばいだろうなあ」って思う人が沢山いるので。

KAHOH：うんうん。$HOR1くんとも一緒に曲を作りたいなって思いますね。

$HOR1：基本的に、こうして繋がった人とは一緒に色々なことをやれたら楽しいなと思うんですよ。自分に興味を持ってくれてる人とか、自分が興味ある人とは一緒にやっていきたいですね。これからも、シンプルにいいなと思ったことはやっていきたいです。