愛美&相羽あいなが語る、この時代だからこそのライブ表現とは? 『オダイバ!!超次元音楽祭』開催直前インタビュー
2月13日、14日にぴあアリーナMMにて『オダイバ!!超次元音楽祭 -ヨコハマからハッピーバレンタインフェス2021-』が開催される。2020年にフジテレビ地上波にて特番として放送され、普段あまりテレビで見ることのできない声優やアーティストたちが多数出演するとあり、オンエア前からすでに大きな話題となっていた。アニソン、ゲーム音楽、インターネットミュージックの垣根を超え、アーティストやファンが一つになるーーそんな次元を超越した熱狂を生み出してきた番組が、今回初めて“イベント”として行われるのだ。
政府や自治体が定める新型コロナウイルス感染拡大防止対策の規定に則った上で開催される同イベントは、ただエンタメのカテゴリの枠を打ち破るだけでなく、ライブやイベントに対するリスナー/視聴者の楽しみ方を再定義するようなものになるかもしれない。今回、イベントに出演するPoppin'Party、Roseliaより愛美(戸山 香澄役、Gt&Vo)、相羽あいな(湊 友希那役、Vo)がライブに対する想いなどを語ってくれた。【最終ページに読者プレゼント有り】
「バナナマンさんとコントがやりたい」(愛美)
ーーコロナの影響もあって、お二人とも去年からライブ活動において思うようにいかなかったことも多かったと思います。そんな中でもPoppin'PartyとRoseliaはそれぞれ野外や配信形式でのライブを行いました。まずは、この状況下でライブに対する意識が変わったか伺いたいのですが。
愛美:ライブが延期や配信になったりして、直接ファンの皆さんと会う機会が減ってしまったんですけど、やっぱり直接会うのを楽しみにして、それを生きがいに頑張っていたっていう方の声もすごく多かったんです。でも、こうなってしまった以上仕方がないので、どうにか私たちにもできることを、と思って配信ライブという形でもお届けしたりしていて。今までファンの方が声を出して盛り上げてくれていたからこそ、ライブが成り立っていたんだなというのをすごく実感しています。ファンの皆さんが声を出せない状態だったり、配信では目の前にファンの方がいない中で、どうやってライブを成立させたらいいんだろうっていうのを一から見直しました。盛り上げ方もいつも皆さんがやってくれていたところを、自分たちのパフォーマンスで補ったり。配信で直接会場にいない人たちとの間にはどうしても温度差ができてしまうので、どうやって盛り上げていこうか、メンバーで話し合うことが増えましたね。
ーーライブに対して色々と考えるようになったんですね。
愛美:そうですね。原点に戻って、ライブをどう伝えたらいいかっていうのもそうだし、時代に合わせた新しいライブの仕方とかも考えていかなきゃなって思ってます。
ーー相羽さんはいかがですか?
相羽あいな(以下、相羽):ライブをすると決まった以上、よほどのことがない限り延期や中止ってないですよね。でも、よほどのことが続いて、ライブができるありがたさっていうものがものすごく沁みました。一つひとつ大切にしていこうと思ってきたライブのステージですけど、その思いがさらに強くなりましたね。去年、私たちは富士急ハイランド・コニファーフォレストでライブをやらせてもらったとき(『BanG Dream! 8th☆LIVE 夏の野外3DAYS』)、本当にライブができるありがたさを痛感して。愛美さんも言ってましたけど、ライブのやり方っていうものが変わってきていて。コールアンドレスポンスじゃないですけど、これまでなら「盛り上がってる?」って言ったら「イエーイ!」と返ってきたのに、それがないというのがやっぱり寂しいです。でも、今はルールをちゃんと守りながらも、ファンの皆さんはブレードの光や拍手で気持ちを表現してくれる。笑っているとき、感動しているとき、楽しいときでそれぞれ拍手がちょっと違うような気もして。だからお客さんの参加の仕方というのもすごく変わってきているのかなって思いました。
それに、コールアンドレスポンスができないからこそ、ライブパフォーマンスもちょっと変わったのかなと。これまでならやった分返ってくるものが、今は声が出せない分、こちらからのアピールをより強くしようみたいな感じで、パフォーマンス力や見せ方が大きめな表現に変わったかなというのはすごくありますね。あとは、配信だからこそのパフォーマンスを考えたかったんです。私たちの場合、普通だったらファンの皆さんに長い時間背中を向けることはしないんですけど、配信だからこそできるライブとして円になって全員向かい合うっていう演出をしたり。この時代だから、というのをネガティブに捉えるんじゃなくて、今だからこそできる演出を、というふうにポジティブに考えてやりたいっていうのはすごく意識しましたね。
ーーお二人とも去年放送された『オダイバ!!超次元音楽祭』に出演されていましたが、反響はありましたか? ちなみに今回番組と同様にイベントのMCをバナナマンのお二人が務めますが。
愛美:私が参加させていただいたトークパートは、共演者の皆さんが即興劇をやられていて、すごく盛り上がってました。皆さんアドリブ力がすばらしくて、頭の回転も速いなと思って見ていました。
――それこそ、バナナマンさんと即興コントができたら楽しそうですね。
愛美:楽しそうですね、確かに! バナナマンさんとコントやりたいですね(笑)。
――相羽さんはいかがですか?
相羽:私も大阪出身ということもあって、お笑いが大好きなんですけど。友達にバナナマンさんと共演したことを羨ましがられるというか、ひがまれるというか……。コントもそうですけど、周りにバナナマンさんのラジオを聞いている人が多かったので「めっちゃ羨ましいわ」みたいなことは言われました。
愛美:そういえば(なかやま)きんに君さんがポピパのトークパートに来てまして。そのときは心の中ですごいテンション上がった!
――「心の中」なんですね(笑)。
愛美:めちゃめちゃテンション上がって! その場ではあんまり反応に出せなかったんですけど。きんに君さん、颯爽と筋トレして、颯爽と帰って行かれたんで……。また会いたいなって思ってます。
相羽:私はバナナマンさんとなんですけど、トークの中でもいろいろツッコんでいただいて。その光景を客観視してる自分がいて「はっ!」ってなってました。バナナマンさんと直接話しているときは「はい、そうなんです」って言ってるけど、(頭の右上の方を指して)ここらへんにちょっと別の自分がいる、みたいな(笑)。
愛美:すごい分かる!
――確かに新鮮でしたね(笑)。普段お笑い芸人さんからツッコまれることも滅多にないと思いますし。ちなみに今回イベントでもトークパートがあるんですが、それこそバナナマンさんと話したいこと、やってみたいことはありますか?
愛美:実は番組に出演したときに私も即興劇に参加したのですが、カットされてしまいました(笑)。なので、何かしらでちょっとリベンジしたいです。
――何でカットされたかは聞かないでおきます(笑)。
愛美:(笑)。いや、でもめちゃめちゃスベったんですよ。バラエティの厳しさを学んだというか。なので、伝授していただきたいですね、バラエティとは、みたいなことを。
相羽:私は普段イジられることが多いので、イジられたいですね(笑)。でもイジられるにはどうしたらいいんだろう? お二人の番組をいろいろ観ているので、希望としてはやっぱりイジられたいなって思います。
ーーなるほど……では、バナナマンさんが興味を示しそうな話を振るっていうのはどうです?
愛美・相羽:おおー!
ーー日村さんとか、最近ダイエットの話とかされてるみたいですし。
愛美:そうか、リサーチ大事ですね。