佐藤結衣の『ラジオdeジャニログ』

Snow Man 目黒蓮、木村拓哉に向けた熱い眼差しーーラジオ『Flow』で明らかになった深まる二人の関係性

 目黒が、こうして毎朝Snow Manの名前を出すのには理由がある。それはジャニーズの会員制サイト『Johnny's web』にて連載しているSnow Manのグループブログから読み解くことができそうだ。

 かなりの長文で今の思いを綴っている目黒。なかでも『教場2(仮)』については「これからまだまだ撮影続くから、たくさん成長して、大きくなって、Snow Manのために、みんなのために、頑張る!!! Snow Manって名前をもっともっと広めたい」と力強く記している。毎朝の木村への挨拶は、目黒蓮個人としてはもちろん、Snow Manの一員として頑張っていくという自分自身への気合を入れるための儀式なのかもしれない。さらに「空き時間に、『この瞬間、きっと夢じゃない』の思い出を伝えた」という言葉も。

 この様子については木村もラジオで言及している。撮影が進むにつれて関係性が構築され、徐々にランチタイムなどを中心に共演者とコミュニケーションを取るようになったという。もちろん目黒も木村のもとを尋ねていく。

 そして「実はJr.時代に、辞めようと思ったんですけど、SMAPさんの『この瞬間、きっと夢じゃない』を聴いて、今でも聴くんですけど、あの曲があったおかげで今の自分がいます」と明かしたのだ。フランクな会話のつもりで聞いていた木村も、あまりの目黒の熱さに思わず姿勢を正したと続ける。

 その日のことを目黒はブログに「話しながら、夢でしょって思った笑 電車でなきベソかきながらこの曲を聴いてたときの俺に教えてあげたいよ」と書いていた。ほかにも木村からアドバイスをもらった喜び、そしてこれまでジャニーズの一員として活動してきたことすべてに感謝している、とも。

 Snow Manの新メンバーとして加入して、まもなくデビューという華々しい展開を迎えた目黒。そのクールな佇まいから、苦労を感じさせることがないが、人知れず涙を流してきたことが、木村との共演という大舞台でようやく自らの財産に変わっていることを体感したのかもしれない。

 それは、かつて木村が蜷川幸雄の舞台『盲導犬』で大きな教えをもらったときと同じように。『教場』シリーズは、国民的スターとして走り続ける木村から、西畑や目黒のような若き才能たちが、大切なものを教わる場でもありそうだ。木村との共演を経て、彼らがどんな成長を遂げていくのか。本作の放送はもちろん、そんなジャニーズのリアルドラマも楽しみにしている。

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