メジャーデビューアルバム『precious stones』インタビュー
GEMS COMPANY 長谷みこと×音羽雫×スクエニ 髙橋祐介Pに聞く、葛藤や涙を経て掴んだメジャーデビューまでの道のり
ソロ曲で涙。次のライブでは上手く歌えますように!
ーーこの2年で印象に残っているライブは?
長谷:私とポン姉(音羽)とみずしー(水科葵)の3人で、12月28日に開催した『GEMS COMPANYアコースティックライブ おうたのじかん』です。最初は珠根うたちゃんが出る予定だったのがお休みという形になり、私が代打で出させていただいたんですけど。いつもサイリウムを振って応援してくれるオタクたちが、歌を聴きに来ているというスタンスで、私たちも新しい舞台を作るという気持ちがあったし。アイドルとファンが、お互いに良い空間を作りたいという感じで気づかいし合いながら、すごく良いライブになりました。
音羽:私は歌がやりたかったから、こういう歌を聴いてもらえるライブがやりたかったし。いつもの声援とは違う感じで、1曲ごとに拍手をもらえたことも、すごく嬉しかったです。
ーーこの2年間やってきたなかで、「ちょっとヤバくない?」と危機感を感じたことは?
長谷:それは、今もずっと感じてます(笑)。
音羽:危機感は常にありますよ(笑)。
長谷:最近はとくにコロナ禍で、ライブが中止になったり、先がどうなるか見えなくて…。
音羽:5月に予定していた赤坂BLITZでのライブが中止になったのは残念でした。
髙橋:その赤坂BLITZでメジャーデビューを発表して、新曲を公開する予定だったんです。本人たちはライブで発表して、そのよろこびをファンのみんなと分かち合いたいという思いが強かったんですが、いかんせんああいう状況でしたからね。結果的に8月18日の2周年のタイミングで、『GEMS COMPANY 結成2周年記念 ~大してスペシャルじゃない生放送2~』のなかで、メジャーデビューとアルバムリリースを発表させてもらいました。
ーー3年目突入を記念し、10月21日にメジャー1stアルバム『precious stones』がリリースされます。これまでにネットで発表してきた曲が、ほぼ時系列順に並んでいて。2年間の集大成のような作品で、バラードもあればロックもあって、ユニット曲にソロ曲、グループ曲と、非常にバラエティに富んだ内容ですね。
髙橋:楽曲はMONACAさんにプロデュースしていただいています。ユニット曲とソロ曲については、MONACAの瀬尾祥太郎さんが、ひとりひとりやユニットのイメージに合ったものを想像して書いてくださっています。
長谷:MONACAさんに書いていただけるなんて、オタクからしたら光栄すぎます!
音羽:MONACAさんの曲はどれも全曲良い曲すぎて、歌いたくなる曲ばかりなんですよ。自分が参加していないほかのユニットの曲も、本当に良い曲ばかりですし。
長谷:fulfill(水科葵・桃丸ねくと)の「形而境界のモノローグ」は、私たちcitross(城乃柚希・音羽・長谷)とは曲調がまったく違うけど、逆に歌ってみたいなって。
音羽:私とみこちゃんはcitrossというユニットで、「メッセージ」という曲を歌っていて。これが、ファンへの感謝のメッセージを伝えたバラードなんです。
長谷:バラードを担当させていただけるのは、すごくありがたいなって。いろんな曲があるなかで、こういうバラードは自分にとってもGEMSにとっても大事な存在だなって思います。
音羽:でもバラードって難しいから、最初はめっちゃプレッシャーがありました。アイドルソングってファンと一緒に盛り上がるのが前提だから、歌を聴かせるのは難しいなあって。
長谷:ノリではどうにもならない部分があるよね(笑)。初ライブでも歌ったんですけど、その時の映像を見るとめっちゃ酷くて「うわ~」って思うし。でもその時よりは、ちゃんと成長していたら良いなって。
ーー長谷さんは、ソロ曲「少女聖戦パラドクス」も歌っていて、これは中二病要素のある熱いロックナンバーですね。
長谷:瀬尾さんが、私のイメージから汲み取って作ってくださって。瀬尾さんと共作で、作詞にも参加させていただきました。でもソロ曲は初めてだから、レコーディング現場は当然私ひとりですし、すべて私次第だったので、どうして良いかわからず涙を流した思い出があります。
音羽:そうだったの!
長谷:曲自体がすごく難しくて、なかなか上手く歌えなかったのもあって、見えないところに行って少し涙を(笑)。でも今となっては、それも懐かしいです。今もボイトレで特訓しているので、どうか次のライブでは上手く歌えますようにと祈っています。
髙橋:ソロ曲は企画対決のごほうびです。メンバーそれぞれがデザインした、Tシャツの売り上げ枚数を競ってもらって。ファンの方にもメンバーにも優勝賞品を伝えていなかったんですが、売り上げ1位の水科葵と2位のみことにソロ曲をプレゼントしました。それでできたのが、水科のソロ曲「メロウ」と「少女聖戦パラドクス」です。