Hey! Say! JUMP、THE RAMPAGE……日本の音楽シーンを代表する男性グループの作品　新譜からピックアップ

　“五感で感じるエンターテインメント”をコンセプトにした6カ月連続シングルリリースを展開中のDa-iCE。「DREAMIN’ ON」（TVアニメ『ONE PIECE』主題歌）に続く第2弾シングル「amp」は“聴覚”をテーマにした楽曲。現在進行形のR&B/HIPHOPのトレンドを取り入れたトラック、男の色気をたっぷり感じさせる旋律を軸にしたラブソングだ。歌詞はメンバーの工藤大輝が担当。〈君の声〉、〈Playlist〉、〈愛の囁き〉といった聴覚に訴えかけるワードを散りばめながら、洗練された大人のラブソングを体現している。また「amp」は第1弾シングルに収められた「Found it」と連動していて、歌詞の世界観、タイトルを含め、2部構成になっているという。6カ月連続リリースにおける楽曲同士のつながりもこのプロジェクトの楽しさだろう。

　まず聴こえてくるのは、タイトなビートとアタックの強いピアノの音色。さらにストリングスの低音が加わり、不穏なイメージが増幅されていく。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの新曲「FEARS」（ドラマ『恐怖新聞』主題歌）は、“見えない存在への恐怖”と“光を求めて進んでいく決意”を描いたナンバー。ダークな世界観を映し出すトラック、もがき苦しみながら、その先にある希望を求める姿を描いたリリック、そして、濃密な感情を込めたRIKU、川村壱馬、吉野北人のボーカルも心に残る。鎖につながれたメンバーの姿からはじまるMVも必見。楽曲に込められた感情を生々しく表現するダンスパフォーマンス、メンバー全員の表情を的確に捉えた映像など、「FEARS」の世界観をリアルに体感できる。

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。