GRAPEVINE、レア曲披露で届けた『club circuit』の醍醐味 21周年記念ツアーファイナル
ライブ後半では、「白日」「シスター」、〈「今年もあと少しだよ」〉というラインから始まる「公園まで」などライブの定番曲も加わり、徐々に熱狂の度合いを高めていく。アンコールではシングル曲「Reverb」、強烈なダイナミズムをたたえた「ナポリを見て死ね」を披露。ラストはデビュー20周年のタイミングで発表されたシングル「Arma」。解放感のあるバンドサウンド、〈物語は終わりじゃないさ/全てを抱えて行く〉というフレーズが響き渡り、ツアーは幕を閉じた。
終演後、会場の外に出ると、大型ビジョンにニューアルバム『ALL THE LIGHT』(2月6日リリース)の告知が。さらにリードトラック「Alright」の先行配信、間髪入れずにそのミュージックビデオが公開されるなど、新作に向けたアクションもスタート。ホッピー神山がプロデューサーとして参加した『ALL THE LIGHT』によってGRAPEVINEは、20周年を超えて、新たな次元に突入することになりそうだ。
(取材・文=森朋之/写真=藤井拓)