『LION DANCE』インタビュー

noovyが明かす、奇妙な歌詞で話題の「LION DANCE」&あさぎーにょとのコラボ曲制作秘話

 日本で広がった縁で生まれた「僕たちの花火(feat.あさぎーにょ)」

――歌詞の中で「この部分はこのメンバーっぽいな」と感じる箇所はありますか?

Mark:ひとりのメンバーというわけじゃないですけど、〈半径3m以内に/僕の全部が/あればいい!〉という歌詞は、メンバー全員の日本での日常ですね(笑)。僕らは日本では共同生活をしていて、今は2人一部屋で生活しているので。

Shawn:でもひとつ違うのは、今は「可燃ごみは水曜日」なんです(笑)。歌詞を書いたときに住んでいた地域は火曜日だったんですけど……。

Hank&JK&Mark:(笑)。

Shawn:〈4x4(しし)が9(ナイン)〉の部分も工夫しました。〈意思が無い!〉〈獅子が舞う〉〈意味はない!〉とかかっているんです。

――答えが間違っているんですよね。4x4は9じゃない(笑)。

全員:(口々に)えっ、台湾では「4x4=9」ですよ?

――えっ?

全員:(満面の笑みで)嘘です!!!

――騙された(笑)。「騙された」といえば、今回の「LION DANCE」のMVはドッキリがテーマになっていますね。

Shawn:「寝起きドッキリ」です(笑)。

JK:MVのドッキリは、本当にドッキリでした。撮影の前日に、「今日はホテルに泊まるから」と言われてドッキリ企画があることは知らされたものの、何をされるのかは一切教えてもらえなくて(笑)。「今日はひとり一部屋でいいよ」と言われて、僕たちは「何で?」と疑っていました。部屋に入ったらすぐにエアコンを確かめたり、どこかにカメラが隠れてないか色んなものをチェックして……全然寝れなくて大変でした。

Hank:(笑)。まさか寝起きドッキリとは思いませんでした……!

――台湾にもドッキリ企画はあるんですか?

Shawn:台湾にはあまりないです。でも、台湾には日本の番組が流れるTVのチャンネルがあるので、小さい頃から日本の番組を観ていて、ドッキリ企画自体は知っていましたよ。

JK:エレベーターが到着したと思ったら、床がない、とか(笑)。

Hank:ベッドで寝ていたら、ベッドが急に落ちたりとか(笑)。

Mark:鏡を見ていたら、オバケが出てきたりとか(笑)。

Shawn:そういう色々なものを見ていたので、どんなドッキリがあるのか本当に恐くて、お母さんにも電話しました。「Mama, I love you」って。

――(映画などで)死ぬ前のセリフじゃないですか(笑)。

Shawn:「こんなに大きな部屋で寝ていい……? 何かおかしいぞ!」って(笑)。

JK:僕のベッドは特に大きくて、どこに寝るかも含めてかなり警戒しました。

Shawn:それで、朝起きてから僕だけ寝起きドッキリがないことを知らされたんですけど、「普段の行いがいいからかな」と思って……。

――そしてMV撮影の最後に、Shawnさんの頭にたらいが落ちるドッキリがあったんですね(笑)。それにしても、今回の「LION DANCE」のような歌詞が歌えるのも、日本での活動が長くなったからこそかもしれませんね。台湾にいた頃は、メンバー同士でも〈洗濯してない〉という状況をお互いに知ることはなかったんじゃないかと思うので。

Shawn:そうですね。noovyの場合、これまでの曲は、その時々でつねにミッションを抱えていて、全力疾走している姿を見せることが多かったと思うので、今回はそれとは違う一面も見せたいと思ったんです。「こういうnoovyもいるよ」という、これまでになかったタイプの曲ですね。

――レコーディングの際には、どんなことを意識しましたか?

Mark:ドラムを演奏するときは思い切って、パーティーをするような雰囲気でレコーディングしていきました。

JK:それはベースも同じですね。録音するときはいつもすごく緊張するんですけど、この曲では肩の力を抜いて、曲の楽しさが伝わるように意識しました。ベースは普段は丁寧に刻むことを心がけていますけど、この曲ではより活発にフレーズが動くので、より元気さを感じさせるような雰囲気を意識していきました。

Hank:プロデューサーさんにも「間違いは気にせずに、楽しく弾いてほしい」と言われたんですよ。それで、僕もこの曲ではそういう勢いを大切にしていました。

――ライブでエネルギッシュな演奏をする感覚に近かったのかもしれませんね。noovyの演奏は、ライブを重ねるごとにエネルギッシュさが増してきているように感じられます。

Shawn:ああ、よかったです! リリース後のツアーも頑張ります。この曲は振り付けもあるので、ライブでも盛り上がってほしい曲ですね。

――考えてみれば、noovyの曲ではっきりと振り付けがある曲は初めてですね。

Mark:ライブでは、MVで振りがついていない部分にも新しい振り付けを考えているので、楽しみにしていてほしいです!

――一方、カップリングの「僕たちの花火(feat.あさぎーにょ)」では、YouTubeクリエイターのあさぎーにょさんとコラボしています。これはどんな風に実現したんですか?

Shawn:僕たちのライブにあさぎーにょさんが来てくれて、そこで挨拶をしたのがはじまりでした。そこから「何かコラボできないかな」という話になったんです。

――じゃあ、まさに日本で広がった縁で生まれた曲だったんですね。

Shawn:もともとデモをもらったときから、デュエットにぴったりの曲だと思っていましたし、こういう曲調は(バラード人気が高い)中華圏でも人気が出そうなので、最初に聴いたときは「こういう曲を待ってました!」という感想でした。個人的にはこういうものは得意なので、「よし、やっときた!」という感覚でしたね。

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