ピコ太郎「PPAP」は世界でどのように受け入れられたか 海外シーンとメディアの反応を追う
ピコ太郎が、11月4日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演し、「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)「ロング」バージョン」を披露する。
ピコ太郎は古坂大魔王がプロデュースする、古坂と瓜二つな千葉県出身のシンガーソングライター。ジャスティン・ビーバーが自身のTwitterにて「お気に入りの動画」と紹介したことをきっかけに、世界的流行にまで発展。YouTube「ミュージック全世界トップ100」の9月30日~10月6日付ランキングでは、日本人で初めて1位を獲得した。集計期間1週間での再生数累計は関連動画を含め1億3400万回再生にも上り、最新チャート(11月4日現在)である10月21日~10月27日付ランキングでも2位と高い人気を誇っている。
さらに、Billboardが集計する10月29日付けの全米ヒットチャートでは77位にランクイン。これは日本人アーティストとしては松田聖子以来26年ぶりの快挙。「PPAP」は曲の長さがわずか45秒ということもあり、「Billboard Hot 100にランクインした最も短い曲」としてギネス世界記録に認定されている。
ギネス世界記録の認定証は、10月28日に東京・日本外国特派員協会で開かれた記者会見内で授与された。これまで国内外の政治家、経済界や芸術、文化、スポーツ分野まで国際的な著名人がこの場所で記者会見を開いており、外国人記者クラブの記者会見には週2、3回行われる報道企画委員会で選ばれた「旬な人」「時勢に合う人」が招かれる。ピコ太郎の記者会見には約150人の国内外報道記者が詰めかけた。
記者会見の模様はネット中継され、その中で海外記者から「香港から今朝の飛行機で飛んできました。ワールドツアーをやったら、大勢のお客さんが詰めかけると思います」といったコメントも飛び出るほど、海外での関心は高い。
その証拠に動画サイト上には、今もなお全世界の人々が「PPAP」を歌い踊る動画をアップロードしている。ドイツ・ベルリンを拠点とするシンガーソングライターのモリッツ・ガースは、バラード調の「PPAP」をアップ。スマートな顔立ちと憂いを帯びた声色が話題となり、380万再生(11月4日現在)を突破している。ほかにも、Danny Metalによる「PPAP」をデスボイスで歌ったメタルバージョン、インドのボリウッド音楽をミックスしたものまで無数にカバーされているのだ。