4thワンマンライブ『お台場で迸るネッサンス!!』インタビュー

アイドルネッサンス運営が語る、これまでとこれから “楽曲の物語性”をどう更新してきたか?

「今まで見たことのなかった映像をやった」(中野)

――アイドルネッサンスはYouTubeに精力的に動画をアップしていますが、どういうきっかけで動画コンテンツを作り始めるようになったんでしょうか。

照井:最初から出し惜しみせずコンテンツを出していくべきだっていう考え方があったんですよ。そこから1日に1本YouTubeに動画をアップするということを決めたんです。とにかく毎晩20時に何らかの動画を公開する。それを先に決めたんですね。で、活動が始まったら、彼女たちの日々の悲喜こもごもがあるわけですよね。そういうものも、裏側を含めて全部見てもらおう、と。だったらもともと映像畑の人ではなかったけれど、中野さんにやってもらおうと思ったんです。

中野:2014年5月4日に正式デビューをして以降、担当させてもらったんですけど、とにかく1日1本という課題が与えられたので、それをクリアするためには大量のコンテンツを出さないといけない。だったら実験的なこともさせてもらえるんじゃないかと思って。僕が今まで見たことなかった「アイドルのこういう映像が見たかった」というものをやらせてもらいました。

――具体的には?

中野:人気なのは、メンバーがミュージックビデオを初めて観た瞬間を撮った映像ですね。MVを初めて観る瞬間は、全アイドル、全アーティストにありますけど、その瞬間にどんな顔をしてるのかは見たことがなかったので。ましてや、こんな若くてピュアな子たちのリアクションが面白くないはずがない。それを共有してファンも感動できるし、よりMVを見たいと思ってくれるかもしれないですから。それに、僕やマネージャーさんたちが常日頃からカメラを回しているので、メンバーの日常の中でもカメラが回っていることへの違和感がなくなっているんですね。

~絶叫、感動、号泣~【はじめてMVを観た日】アイドルネッサンス

照井:MVだけじゃなく、衣装も含めて、いろんな「はじめて」シリーズがありますね。

中野:やっぱり共感がありますよね。女の子だし、衣装を初めて見たら「キャー!」って言うに決まってるんですよ。

照井:ずっとカメラを回しっぱなしだから、意図してないものも撮れていて、それも面白かったりしますね。

中野:たとえば「メイキングのカメラが回ってるからね」ってメンバーに伝えたとします。そうすると、メイキングのカメラが回っている時の顔になっちゃうんですよ。「これ使われるな」って思いながら振る舞うのがアイドルなので。そんなことしなくても、若い子たちが集まっていたら自然発生的に起こることが必ずある。それを静かに待っていたらいい。

~初見のリアクション~【衣装/ジャケット/グッズ】アイドルネッサンス

――それはファン目線的なところもあるんですか?

中野:ファン目線っていうのもありますし、それと同時にドキュメンタリーとしての作り方だと思います。ファンも、フェイクよりその子の素が見たいわけで。

――それを結成からずっと続けている。

照井:2年半ですね。2014年の5月4日が結成日なんで、そこから毎日です。

中野:メンバーの成長記録でもあると思うんですね。いつでも全てを時系列で振り返れるんで。

照井:あとは、メンバー同士でカメラを回しているのもあって。それだと、何も飾ってない、かなり素に近い顔を見せられる。

中野:テーマからはみ出すけれど面白い映像も沢山あるんです。それを落としてしまうのはもったいないと思っていて。だから、メンバーごとの未公開動画を「なんとなく」集めてみたシリーズも作っていて。それは全部素の顔だし、ファンの人気は高いですね。

アイドルネッサンス「トラベラーズ・ハイ」サマーイメージムービー(By 比嘉カメラ
~喜怒哀楽な未公開~【なんとなく石野理子】アイドルネッサンス

――MVやライブのようなオンステージと、日常のオフステージの両方があるわけですね。

中野:そうですね。そういう子たちが、ステージに上がったら、鍛えられた実力を発揮する。そういうギャップも狙ってますね。

――動画チャンネルには、ミュージックビデオも、ライブ映像も、メンバーの日常も公開されるんですよね。そのへんのバランスは、どんなふうに考えていますか?

中野:運営の戦略もあるんですけれど、それ以外は任せていただいてますね。照井さんがよく使うフレーズを借りると、その時のメンバーやファン、世の中のバイブレーションに沿ったものを出している感じです。

照井:日々の動きとリンクした形で中野さんがセレクトしていることに関しては、信頼しているんで。ただ、今はライブ動画や歌っている動画を充実させていこうとは思っていますね。

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