SPYAIR、野外ライブ『JUST LIKE THIS 2015』でアリーナツアー開催を発表

カメラマン:鳥居 洋介&中島 未来

 SPYAIRが、8月8日に富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催した、単独野外ライブ『JUST LIKE THIS 2015』にて、12月に2大アリーナツアーを開催する事を発表した。

 同ライブは、バンド存続の危機を乗り越え、結成10周年・デビュー5周年を迎えたSPYAIRが、ストリートライブからスタートした自分たちの原点を振り返り、“今年こそ、野外のでっかい会場でライブをやりたい!”という想いから開催されたもの。“JUST LIKE THIS”とは、単独野外ライブだけに冠されるタイトルであり、2011年に日比谷野外大音楽堂で開催された『Just Like This 2011』以来4年ぶり、バンド単独野外ライブ史上初の1万人を集めてのライブとなった。

 ステージ後方に設置されたLEDモニターにオープニング映像が映し出された瞬間、1万人の観客から大歓声が上がる。KENTA(Dr)、MOMIKEN(Bass)、UZ(Guitar&Programmimg)の名前が順番に映し出され、3人それぞれがステージ中央・左・右から特効の噴射煙とともにポップアップで派手に登場。客席中央に設置されたサブステージから、白い衣装に身を包んだIKE(Vocal)が登場すると、割れんばかりの大声援が響き渡る。ライブ幕開けを刻むカウントダウンが「0」になると、爆発音を合図に「サムライハート(Some Like It Hot!!)」がオープニングを飾った。

 「ようこそ、SPYAIRのライブへ!!」と、IKEの声が響き渡ると、「現状ディストラクション」「Rock’n Roll」とハードなロックンロールナンバーを畳みかけ、会場を大いに盛り上げる。さらに「OVER」、「Last Moment」、「LINK IT ALL」といったナンバーを立て続けに披露した。

 IKEが「富士急、楽しめてますか? 今日見てるこの景色、今までやったどのライブよりも綺麗です」と会場を盛り上げる。UZがギターをアコースティックギターに持ち替え、「名古屋でストリートライブをやってた時に一番よくやってた曲です」というMCから披露されたのは、インディーズ時代の代表曲「To」。ミドルテンポのメロディーが場内をやさしく包み込んでいく。

 アコースティックコーナーでは、メンバーがメインステージからサブステージへ続く客席の中を歩きながら、場内をあたため、セッティングされたアコースティックセットに腰を下ろす。「最近、俺ら上り調子だと思うんだよね?(笑)。みんなも俺らが上ってく姿見たいだろ?」というIKEの軽やかな問いかけにオーディエンスが歓声で応えると、ステージが高くせり上がる“上り調子”な演出が行われた。「今日は、ずっと楽しみにしてきた日だから、みんなで一緒に楽しんで! 一緒に歌ってください!」というIKEのMCに続いて演奏された「My Friend」では、自然と手拍子が起こる。「BEAUTIFUL DAYS」は、IKEとUZの2人のみでの披露となった。「(この場所で)まさかストリートでやってた時と同じ2人でやるなんて思ってなかった」というIKEに続き、「名古屋駅でやってた頃は、誰も立ち止まってくれなくて、ホントに心が折れた事もあった。でも、続けてきたから、1万人の前でこうしてライブが出来ました。みんなも夢をあきらめないで」と当時を振り返りながらUZは語った。

カメラマン:鳥居 洋介&中島 未来

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