嵐・櫻井翔はなぜラッパーになった? その音楽的ルーツを紐解く

ジャニーズにおいてラップをポピュラーにした櫻井翔。

 嵐の櫻井翔が現在放送中の花王「エッセンシャル」のCMで、ジャニーズで20年かけて学んだという華麗なターンを披露している。

 櫻井といえば、嵐の中では相葉雅紀とともに、どちらかというとダンスが得意ではない方のメンバーで、先日放送された『VS嵐』に出演した際は、松本潤に「(櫻井と相葉は振り付けを覚えるのに)寝かせるタイプ」と、すぐにはダンスを覚えられないことを指摘されていた。しかし、20年かけて培ったというターンは流麗であり、彼が元来とても真面目な“努力の人”であることを伺わせる。

 そしてその姿勢は、嵐の楽曲の中でももちろん活かされている。櫻井が本格的にラップを導入したことにより、ジャニーズ全体でラップがポピュラーになったことは周知の事実だが、彼のラップ=サクラップには、真面目な人柄ならではの魅力があり、だからこそ爽やかなアイドルポップスと調和しているのではないだろうか。

 櫻井が本格的にラップに興味を持ったのは、中学3年生の時。2012年の『ザテレビジョンzoom!!』によると「日比谷の野外音楽堂でやったヒップホップの大きなイベントがあって、それが自分にとって大きかったです」と語っている。これはおそらく、1996年7月7日に日比谷野外音楽堂で開催された伝説的ヒップホップイベント『さんピンCAMP』のことを指しているのだろう。『さんピンCAMP』とは、提唱者のECDを始め、YOU THE ROCK、LAMP EYE、ZEEBRA、RHYMESTER、DEV LARGE、SHAKKAZOMBIE、SOUL SCREAMなど、現在の日本語ラップ・ヒップホップシーンにも大きな影響を与えているアーティストが多数集結した伝説的なイベントで、櫻井のルーツはそこにあるのだ。

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