宇野維正のチャート一刀両断!
Hey! Say! JUMPがALチャート1位 その恐るべき安定感と、5者5様の変則的ベスト盤事情
というわけで、ちょうど半分がベスト盤、あるいはベスト盤的なるものに占められた今週のチャート。まぁ、正直、「みなさん大変ですね」という感想を抱かずにはいられないのですが、そのような作品に阻まれて、パスピエのセカンドアルバムが初登場12位、キュウソネコカミのミニアルバムが初登場15位と、トップ10入りを逃していることに、個人的には冷や水を浴びせられたような気持ちになりました。昨年あたりからロックシーン界隈では、泣く子も黙る人気急上昇中のバンド2組。どちらかというとそっちサイドの人間としては、イケイケドンドンな気分をそれなりに共有していたわけですが、まだまだJ-ポップとJ-ロックの間の壁は厚いのですね。
■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter