支持層の大半は女子中高生 大原櫻子はなぜ10代の心をとらえたか

 

 映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でヒロイン役を務め、劇中歌が評判を呼んだ大原櫻子。主人公“小枝理子”として歌った「明日も」は、とりわけ原作・映画のファンである女子中高生の間で共感の輪が広がっている。上映終了後もその人気は上昇し続け、3月31日からは『大原櫻子のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)がスタートし、6月25日には自身初のシングル『頑張ったっていいんじゃない』をリリースするなど、アーティストとして本格的な活動を展開しつつある。

 さらに彼女の作品を聴き込むと、歌詞の魅力がリスナーの心を捉えていることが分かる。

 現在18歳を迎え、大人と子供の境目に差し掛かっている彼女が歌う歌詞には、「10年後の未来なんてわかんないよ ねえ難しく考えすぎてない?」や、「きっと大人になっていくんだ だからはじけよう」と、“大人になっていくことへの葛藤や希望”が綴られている。また、彼女はボーカリストとして高い歌唱力を持っており、同映画の音楽プロデューサーであり、作詞作曲を手がけた亀田誠治も、オーディションの段階で彼女の持つ伸びのあるキュートな声を評価していたという。また、劇中バンドMUSH&Co.名義でのシングル『明日も』が発売される際には、「この歌を歌いこなす、大原櫻子の才能に無限大の可能性を感じます」と絶賛の声を寄せていた。

 名プロデューサーも認める歌唱力で、同世代の女性の葛藤を歌った歌詞を溌剌と歌う彼女。その歌詞に共感するリスナーが増えていることが、映画だけにとどまらない人気を後押しする要因といえそうだ。

 現在youtubeにアップされている彼女の映像は、なぜか”イチゴ狩り”の様子が撮影されたもの。大好物のイチゴを嬉しそうに摘んで調理をする様子には、今後の彼女の活動に関するヒントがあるのだろうか?

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