FILLMORE、ジャパニーズ・ウェッサイ界に与えた影響　新旧アーティスト交流で飛躍目指す

　ジャパニーズ・ウェッサイ・シーンの人気DJとしてキャリアを重ね、メジャー／インディ問わず数多くの作品をリリースしてきたFILLMORE。彼が主宰するWESTAHOLIC RECORDSが本格始動して以降、彼はレーベルのトップとしてMUROZOやKUTS DA COYOTE、KOWICHIら様々なヒップホップ・アーティストを送り出してきた。

　そんなレーベル設立3年目に際し、FILLMORE自身がレーベル音源から選曲したベストミックス『WESTAHOLIC MIXXX TAPE!! MIXXED BY FILLMORE』 を発表した。ミックス面では、近作で採用し手応えを得たラジオDJスタイルと、クラブプレイにも近い普段のDJスタイルを融合させることを心がけたと語る彼。夢へと向かうレーベルの姿勢がダブるMUROZOの「DREAM OR REAL」をはじめ、 KUTS DA COYOTEのエロティックなギャルチューン「ラブホなう feat. T.O.P.（THUGMINATI）」のような曲、そしてAK-69やKayzabro（DS455）らシーンの人気ラッパー参加の豪華リレー曲もまじえ、ここで改めてレーベルカラーを示す。

「メッセージ性の強い曲を中心に、冗談のように聞こえるけど本気の曲もあって、WESTAHOLICというレーベルの魅力を思いきり引き出すことができたかなと思っています。今まで僕たちの音楽を聴いたこともなかった人に届けていくのもDJの仕事なので、このミックスで曲を聴いてもらい、共感しあってくれた人たちがつながっていくのが一番の理想ですね」

　さらにMUROZO＆SiSYによる新曲「STAY DREAM（REMIX）」や、ここでしか聴けないレゲエディージェイ、J-REXXXのダブ「still music（dub）」と、本作ではこれまでのファンにも新鮮な曲を用意。「好きな音楽に向き合って大好きなミックスの作業を研究できるのは、超幸せなこと」と語る彼には、そうした趣向もすべて糧だ。