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メジャーデビューシングル『LET'S GO JUMP☆』インタビュー

尾崎由香&作家陣が語り合う、歌手としての強みと可能性「曲ごとにまったく違う挑戦があった」

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 尾崎由香が、メジャーデビューシングル『LET’S GO JUMP☆』をリリースした。

尾崎由香 -「LET’S GO JUMP☆」全曲試聴クロスフェードMOVIE

 テレビアニメ『けものフレンズ』(テレビ東京系)のサーバル役でブレイクした声優・尾崎由香。同作には、テレビアニメ『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』(NHK Eテレ)のオープニングテーマ「LET’S GO JUMP☆」(作詞曲:後藤康二)に加え、初回限定盤に「僕のタイムマシン」(作曲:沖井礼二、作詞:清浦夏実)、通常盤に「ハートビート・サイレン」(作詞曲:buzzG)、それぞれ1曲ずつ新規ソロ歌唱曲が収録されている。

 リアルサウンドでは、尾崎由香、後藤康二(ck510)、沖井礼二(TWEEDEES)、清浦夏実(TWEEDEES)、buzzGの5名にインタビュー。今作の制作秘話を語ってもらう中で、作家陣から見た尾崎由香の歌声の魅力や可能性、尾崎自身に歌手としての展望を語ってもらった。(編集部)

「ナチュラルな声がすごくキレイ」(清浦夏実)

【前段左から】清浦夏実、尾崎由香/【後段左から】沖井礼二、後藤康二(ck510)、buzzG

――普段は声優として活躍される尾崎さんですが、歌手デビューの話をいただいたときはどんな気持ちでしたか?

尾崎由香(以下、尾崎):お話をいただいたのが、まだ声優デビューしてから2年目のときだったので、嬉しいと思った反面、不安と緊張もありました。今までキャラクターとしてグループ活動はしていましたけど、ソロで歌う実感がまったく沸かなかったんですよ。でも、歌うことは大好きなので楽しみな気持ちも大きかったです。

――歌手活動に対する憧れはお持ちだったのでしょうか。

尾崎:ありました。声優として歌う機会が増える中、ステージで歌う楽しさをすごく実感している時期だったので、「もしソロで歌ったらどうなるんだろう?」って想像したり、いつかソロでステージに立ってファンの方と楽しめたらという気持ちは何となく持っていたんです。まさかこんなに早くその機会をいただけるとは思いませんでした。

――歌うこと自体は昔から好きだったんですか?

尾崎:学生の時はよく友達とカラオケボックスに通っていましたし、今でもヒマさえあれば一人でカラオケボックスに行くんです。歌うと気分転換にもなるし、リラックスできるんですよね。aikoさんとか女性シンガーさんの歌を歌うことが多いんですけど、他にも多方面の曲を歌うのが好きで、sumikaさんとか男性のバンドの曲も普通に歌ったりします。ロックフェスにも毎年1回は必ず遊びに行きますし、あまりイメージはないんですけど、実はロックも大好きです(笑)。

――作家陣のみなさんは尾崎さんの歌声にどんな印象を抱かれましたか?

後藤康二(ck510)(以下、後藤):はい、まずレコード会社の方から資料をいただいて、歌声を聴いた印象は、とにかくラブリー&キュート(笑)「なんてカワイイんやろう」ってね。デビュー曲の「LET’S GO JUMP☆」に関しては『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』(NHK Eテレ)のタイアップの話が同時に進行してたので、その声から感じる”ワクワクする印象”つまり尾崎さんのチャーミングさと『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』の”ほのぼのとしたハートウォームな世界観”がうまくリンクした楽曲を…と制作に臨みました。

buzzG:僕は最初に「LET’S GO JUMP☆」の音源を聴かせていただいて、後藤さんもおっしゃるようにとにかくラブリーかつキュートだったので、自分の“寂しいムードのギターロック”という作風と、どのくらいのバランス感でギャップを持たせたらいいのかを考えましたね。

清浦夏実(以下、清浦):私たちもまず「LET’S GO JUMP☆」の音源を聴かせていただいたんですけど、私の第一印象はみなさんと少し違って、ナチュラルな声がすごくキレイな方という印象があったんです。見た目の可愛らしさや女性的なところがありながらも、少年っぽく聴こえるところがあるなあと思って。それで「僕のタイムマシン」の歌詞では〈僕〉という一人称を使ってみたり、〈飛ばしてこうぜ〉っていう男の子っぽい言葉を使ったりしたんです。

沖井礼二(以下、沖井):僕らはチームで仕事してるので今の話にも繋がりますけど、最近の声優さんの曲は、声の上のほうの成分を使う傾向が強いじゃないですか。僕らは今回「LET’S GO JUMP☆」や尾崎さんが普段喋っている声を聞かせていただいて、「この人は声の下の成分がキレイ」と思ったんですよ。僕は女性の声の下の成分のふくらみが大好きなんですけど、それを自分なりに活かした曲を作れると思ったのが第一印象ですね。「LET’S GO JUMP☆」でのグロッケン的な声の使い方というよりも、もう少し下のフルート的な声で歌ってもらえたらと思って。尾崎さんは最初はちょっと戸惑われてましたけど、僕としてはドンピシャだったし、結果上手くいったのでさすがだと思いましたね。

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――今作にはタイプ別のカップリングを含め3曲が収録されますが、どの曲も尾崎さんの歌い方が異なっていて、それぞれ違う魅力が引き出されている印象があります。尾崎さんご自身は自分の歌声についてどうお考えですか?

尾崎:いままでは声優としてキャラクターソングしか歌ってこなかったので、最初は「自分が尾崎由香として歌う声ってなんだろう?」って戸惑う部分があって、正解を結びつけるのが難しかったんです。でも、いろんな声優さんから意見を聞くなかで、自分が歌の世界観に合った気持ちや感情を持って歌えば、たぶんそれが私の歌う歌のベストなんじゃないかなと思うようになって。自分が曲の世界に入るように歌うとレコーディングが上手くいくということは、今回の3曲を通して学びました。

――やはりキャラソンで歌う場合とは勝手が違うんでしょうか。

尾崎:全然違いますね。キャラソンの場合はキャラクターを通して歌うので、いち自分というよりも、まずはキャラクターの声質じゃないとダメですし。曲の世界観というよりもキャラクターとして生きることがいちばん大切なので。

沖井:僕らの曲では最初にそういうお話をしましたよね。尾崎さん側からまず「どういうキャラで歌いましょう?」と聞かれたので「キャラにならないでください」というお話をしたんです。僕から注文したのは「今の年代の等身大の女性として歌ってください」と「主人公にならないでください」ということで。例えば、この歌の主人公が出てくるストーリーを朗読する語り部のような距離感で歌ってほしいとお願いしたんです。そのほうが全体の雰囲気としてまろやかになるし、感情が入りすぎてる歌というのはポップスとして聴きにくいと思うんですよ。ただ、それをどういう風に表現するかで試行錯誤しましたよね。

尾崎:その歌い方を掴むまでには結構時間がかかりました。一回スイッチが入るとすんなりいくんですけど、そのスイッチを探して見つけるまでがすごく大変だったんですよ。切り替えの仕方が全然わからなかったので。

清浦:でも、曲に合わせて器用に切り替えられるわけですから、それは私たちとしてもいろんな提案ができるということですものね。

沖井:スキルがある。

後藤:素晴らしいですよね。

――清浦さんは同じ女性シンガーとして、尾崎さんの歌声をどうご覧になられますか?

沖井:商売敵だよね(笑)。

清浦:いやいや(笑)。でも、尾崎さんは小さなころから役者のお仕事をなさってて、芝居心をお持ちでいらっしゃるので。私は歌心は芝居心だと思ってるので、その点は正直私なんかよりもずっと先輩だと思います。

尾崎:いえいえ! 清浦さんのほうが先輩です!

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