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ファンサービスにもほどがある! 「ホルモン林間学校」のすさまじさ

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ホルモン林間学校にて行われたライブの模様。

 もしあなたが特定のミュージシャン/バンドの熱狂的なファンで、それにもかかわらず死ぬほど行きたいライブのチケットが入手困難になった時に、こんなことを妄想したことはないだろうか? 「そのミュージシャン/バンドをどれだけ長年愛してきたか、どれだけ過去の大ネタ小ネタに詳しいか、審査か試験でもしてもらって、その成績上位者から優先的にライブを体験させてくれないものだろうか」。自分は思ったことがありますね。情熱はお金では測れない。でも、情熱はバンドへの理解度や知識力によって測れるんじゃないの? そんな古今東西万国共通のファンの悲願を実現してしまったのが、先日、9月13日から14日にかけて一泊二日で行われた、マキシマム ザ ホルモンによる「ホルモン林間学校」なのだ。

 いきなり「『ホルモン林間学校』なのだ」と言われてもキョトンとしている人もいるかもしれないので簡単に説明すると、この「ホルモン林間学校」は今年の7月23日と24日にマキシマム ザ ホルモン公式ホームページで行われた「全国腹ペコ統一試験」の成績上位者44名が招待されて、みんなでバスに乗ってホルモンのメンバーが待つ学校へと行き、その学校でみっちりとカリキュラムが組まれた2日間を過ごすというもの。ちなみにライブは教室の中での着席ライブ。44人の生徒たちはモッシュの代わりに「宿題の習字」を曲の歌詞に合わせて掲げるという斬新なもの。よくファンクラブの企画とかで「◯◯と行くハワイ旅行」みたいなのあるじゃないですか。言わば、あれの超濃密版。しかも、ああいうのはよくボッタクリ価格だったりしますが、「ホルモン林間学校」は参加費たったの5000円。相変わらずお金と手間の遣い方が頭おかしいですね、ホルモンのスタッフは。

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ホルモン林間学校のイメージ・イラスト。

 バスの道中も含めてそんなライブの前後には、ファン以外の人からしたらほとんど罰ゲームとしか思えない(もちろん生徒たちは大喜び)数々の趣向を凝らした催しや、セクハラギリギリとも思えるサプライズが山盛りだった2日間。詳細については公式まとめを見て、みなさん大いに笑ってください。マキシマムザ亮君曰く「学生を彷彿させる『予習復習』という言葉を元にアルバムタイトル『予襲復讐』を付けた時から、僕の中でホルモン試験とその賞品として林間学校ライブを開催するっていう構想がありました」という今回の「ホルモン林間学校」。リリースから1年余りを経て、アルバム『予襲復讐』が投げかけた「リスナーはどれだけホルモンの音楽ことをわかってくれているのだろうか?」という大いなる問いは、こうして一つの大団円を迎えることになったわけだが、もちろんこれが終わりではない。ホルモンの腹ペコ(ファン)たちに対するアメとムチによる濃密なコミュニケーションは、きっとこの先も止むことがないだろう。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

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