VTuber化した青鬼の台パン、“二代目”の始動が発表された天神子兎音 珍しいニュースが続いたバーチャル業界の一週間

VTuber、XR技術、メタバース――様々な“バーチャル”に関するトピックは、日々多く生まれている。企業による巨大な施策から、個人によるマイクロだが熱気あふれる取り組みまで、その規模は様々だ。
連載「Weekly Virtual News」では、一週間のうちに起きた“バーチャル業界”に関連する様々な話題をピックアップ。ニュースとして紹介するだけでなく、筆者の独断と興味関心からフックアップしたいトピックも取り上げる。
青鬼、なぜかVTuberになる。なぜか『VRChat』にも登場
多くの人が名を知るであろうホラーゲーム『青鬼』。その看板とも言えるクリーチャーの青鬼が、(なぜか)バーチャルの領域に足を踏み入れている。
まず、VTuberデビューだ。10月30日にYouTubeで最新アクションゲーム『鬼武者 Way of the Sword』をプレイする配信を実施した。
ただし、終始無言。いちおう、台パンだけあり。そして、右下に映るのは見慣れた青鬼の顔。ご丁寧にLive2Dのような動きもする。どういうことかはわからないが、「青鬼がゲームをしている」というシュールな光景が広がっていたことはたしかだ。
そしてもう一つ。『VRChat』の世界に現れた。上記の配信と同日、セレクトショップ・BEAMSの公式ワールドに、期間限定のホラーコンテンツとして青鬼が登場する。
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Tokyo Mood by BEAMS
Horror 2026
× 青鬼
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Tokyo Mood by BEAMSで、ブルーベリー色の巨人が目撃されています。イベント会場で何が起きているのか...⁉️… pic.twitter.com/AWgXMoEsMk— BEAMS virtual staff (@Virtual_BEAMS) October 29, 2026
同ワールドでは、2024年と2025年に連続して、『VRChat』で活躍するクリエイターが手がけるホラーコンテンツが公開されており、今年もお約束のように実装された形と言える。ちなみに、なぜか不思議なことに、あのはじめしゃちょーによる先行プレイ動画が公開されている。
コンテンツ内容をサクッと知りたい方は、これをチェックしてみるとよいだろう。ちなみに、ウワサによればマルチエンディングとのこと。『VRChat』へ飛び込める人はぜひ挑戦してみてほしい。
なお、展開としてはなかなかに奇妙だが、翌日にはハロウィンを控えていた。そういった趣旨の企画……だったのかもしれない。
RIOT MUSICのVRChat音楽フェス、詳細が明らかに 気鋭のアーティストが集結
同じく『VRChat』では、RIOT MUSICとカルチュア・エンタテインメント共催の音楽フェス『ESPERA -AdHoc Live Festival 2026-』の出演者発表が始まっている。
VRChatにて開催!
■ESPERA -AdHoc Live Festival 2026-
========================全出演者が解禁されました!
本日18時からZAIKOにてチケット販売開始!■チケットページhttps://t.co/MRoumdiglE#ESPERA_AH pic.twitter.com/8Kbd9CMc0y
— 【11/20-11/22 ESPERA開催!】 AdHoc -アドホック- (@AdHoc_RM) October 24, 2026
全3日間の公演を予定しているが、10月24日までに明らかになったのは、最終日・22日の出演者。この日のみ有料制の公演となるが、出演者はKizuna AIを筆頭に、春猿火、月白累、式部めぐり、稀羽すう、VESPERBELL・ヨミ、kaze、HAMMER COLLECTIVE(導凰・朔雀)、そしてRIOT MUSCIから白河しらせと、実力派や新鋭が揃い踏みだ。
また、ライブ公演方式も明らかになった。ざっくり解説すると、タレント本人が存在する会場が1つ、タレントの姿と声が中継配信されるサテライト会場が『VRChat』上に展開。サテライト会場は、チケット購入者なら自分で設営できるという。もちろん、『VRChat』プレイ環境を持たない人向けに配信も予定している。
この3日目に加え、初日はDJイベント、2日目はライブイベントを予定しており、そちらは無料で参加できるイベントとなる。前半はVRChatユーザーに親しまれるフォーマット、後半は外部からアーティストとそのファンを呼び込む、ハイブリッドな方式のフェスになるようだ。
.LIVEがサンリオ公式バーチャルテーマパークで音楽フェスを開催へ
もう一つ、大手VTuber組織によるVRChatイベントが開催されるはこびとなった。電脳少女シロらを擁す.LIVEによる「*ASTERISK in Virtual Sanrio Puroland」だ。
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⊹ ࣪ 開 催 決 定 🌐 ࣪ ⊹
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『 *ASTERISK in Virtual Sanrio Puroland 』
> ACCESS #VRChat ...
> 開催日:2026年12月12日(土)
> ハッシュタグ:#アスタリスク2026
>… pic.twitter.com/dPE6iufXdq— .LIVE【どっとライブ】 (@dotLIVEyoutuber) October 23, 2026
12月12日に開催される本イベントは、2020年に開催されたオンラインライブが原点だ。事務所所属タレントのみならず、外部からもゲストを招いたライブとなったが、今回も同様の方式を採用。
自社からは電脳少女シロ、カルロ・ピノ、遠吠きゃん、神楽すず、もこ田めめめ、紅蓮罰まるが参加し、さらに外部からは柘榴シロ、よしか⁂、カグラナナ、人生つみこさんが出演予定だ。
さらに、会場はサンリオのバーチャルテーマパーク「Virtual Sanrio Puroland」。ワールドの一部が今回のイベント仕様へと切り替わるという。運営企業・アップランドが手がけている『VRChat』向けアパレルブランド・wearverseも、出演タレントへの衣装提供として関わるようだ。
.LIVEでは、はるか昔に電脳少女シロが『VRChat』に降り立ち、直近では数名がタレントの『VRChat』配信を実施している。個々にそれぞれ積み上げてきたものが、一つの形となって結集できるタイミングになった、と言えそうだ。
天神子兎音がすでに卒業済みであると明らかに 2代目の始動も予定
11月1日には、筆者もさすがに聞いたことがない出来事が起きた。2018年から活動してきたVTuber・天神子兎音と所属事務所が、「中の人が2025年末に契約満了で卒業していた」「11月11日に新たなキャストを迎えて再始動する」と公表したのである。
【お知らせ】
天神子兎音を応援いただき誠にありがとうございます。
この度、大切なお知らせがございますので、ご一読いただけますと幸いです。 pic.twitter.com/8oCwZPZllM— SPIRAL STAIRS STUDIO (@SSS_Inc_JP) November 1, 2026
2025年末、つまり10ヶ月前。それまで天神子兎音のXなどはごく普通に更新されており、有料メンバーシップ向け特典も展開されていた。何食わぬ顔で存在していた古参VTuberが、1年近くもぬけの殻であったことに、驚きを隠せない人も多かっただろう。
奇遇なことに、2026年にはRe:AcTの花鋏キョウも「1月に卒業していた」ことを7月に公表するという出来事があった。こちらは公表が遅れた理由について一応の説明があったが、天神子兎音の場合は具体的な理由は明かされていない。
VTuberの卒業そのものは避けようのない事象だが、それが事後的に伝えられるとなると、ファンとしては明確なお別れを伝えるタイミングを逃す。やむを得ない事情があるとは言え、なかなか世知辛い展開だ。こうした一件によって、“2代目”へのケチがつかないことを望みたいものだが、改めてキャラクターとキャストが不可分な存在となった、現代のVTuber取り扱いの難しさを感じさせる一幕となった。

























