世界の“推し部屋”には「Used in Japan」のポップカルチャーが凝縮されていた 『世界の誰かの推し部屋展』レポート

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、2026年10月28日から11月1日までの5日間限定で、東京・原宿のWITH HARAJUKUにて没入型体験イベント『世界の誰かの推し部屋展』を開催している。
本イベントは、フリマアプリ「メルカリ」の実際の越境取引実績をもとに、アメリカ・フランス・台湾に暮らす架空のファンの“推し部屋”を再現した体験型展示だ。会場には、実際にメルカリを通じて国境を越えて取引された1,000点以上のアイテムが隙間なく並べられており、扉を開けるたびに海外ファンの自宅へ招かれたような感覚を味わうことができるというものだ。本稿では、開催初日に行われたメディア向け発表会および先行内覧会の模様をお届けする。
・年間1,122億円規模へ急成長 「越境EC」としてのメルカリが作った経済圏
第1部の発表会には、株式会社メルカリ 執行役員 VP of Business Development Marketplace 兼 株式会社駿河屋 取締役の石川佑氏が登壇。拡大を続ける越境EC市場の現状と、メルカリにおける越境取引の戦略についてプレゼンテーションを行った。

石川氏によると、メルカリの越境取引事業の流通総額(GMV)は2026年6月期実績で年間1,122億円を突破し、過去4年間で約19倍という脅威的な成長を記録している。現在では全取引の約14件に1件が越境取引となっており、その過半数をアニメやゲームなどのエンタメ・ホビー(ポップカルチャー)カテゴリが占めているという。
同社は2025年9月に台湾・香港、2026年6月にアメリカで世界共通アプリ「メルカリ グローバルアプリ」の提供を開始し、2026年8月末時点で累計登録者数は100万人を突破。さらに2025年12月にはホビー大手の駿河屋と資本業務提携を結び、オフライン・オンラインの両面でジャパンカルチャーのグローバル展開を加速させている。日本の出品者は特別な海外発送手続きを意識することなく、通常の国内発送と同様に商品を届けるだけで世界中のファンへ価値が引き継がれる仕組みが構築されているという。
扉の向こうに広がる熱狂 フランス・台湾・アメリカのファンの“リアルな日常”を再現
第2部の内覧会では、コンシェルジュの案内のもと3つの“推し部屋”を巡った。
最初に訪れたのは、フランスに住むアニメ・コスプレ好きの「クロエ・ローラン」の部屋だ。壁一面に貼り巡らされた『呪術廻戦』や『ONE PIECE』のポスター・フィギュアに加え、作業デスクにはミシンや色鮮やかな布地、ウィッグ、『鬼滅の刃』の羽織などが整然と並び、自作衣装の制作に情熱を注ぐ日常がリアルに伝わってくる。
『ドラゴンボール』単行本1巻を含む貴重なまとめ売り(3,450,000円)や『ONE PIECEカードゲーム』のレアカード(2,800,000円)も並んでおり、値段や解説が書かれたタグに記されているQRコードをスキャンすると、実際にメルカリで取引された購入画面を確認できるという工夫もなされていた。

2人目は台湾に住むチェン・ユージュンの部屋だ。作業台の上には塗料や工具などが並んでおり、ガンプラやミニ四駆、ベイブレードなど、筆者もかつて熱狂したおもちゃたちが飾られている。
ショーケースには『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の「青眼の白龍」(5,299,999円)や『ポケモンカード』の「リザードンex」(2,580,000円)といった超高額カードが厳重保管されていた。

最後に足を踏み入れたのは、アメリカの住人「ジュリアン(Julian Jules Vance)」の部屋だ。シティポップやスーファミなどのレトロゲームを愛するジュリアンの空間には、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」などのアナログレコードやブラウン管テレビ、スーパーファミコンのカセットがズラリと並ぶ。
また、内覧会ではジュリアン本人(キャスト)が出迎えてくれ、英語や片言の日本語で部屋を紹介してくれたり、スーパーファミコンのゲームで実際に対戦が楽しめるというユニークな没入体験も用意されていた。ちなみに筆者はジュリアンと『す~ぱ~ぷよぷよ通』で対戦し、見事に圧勝を収めた(ごめん、ジュリアン)。

誰かの不要品が「世界の推し部屋」を作り上げるピースに
また、各部屋の片隅には「ARIGATO!」のテープが貼られたメルカリ特製の梱包箱が置かれており、日本から届いた荷物を開封したばかりのような臨場感を演出している。展示エリア外周の大型パネルでは、海外で評価される“Used in Japan”の最新トレンドがわかりやすく解説されており、日本国内では身近な存在だったモノが、海を越えた先でいかに愛されているかを実感できた。

国内で誰かが手放したモノが、国境を越えて世界の誰かの“推し部屋”を作り上げるピースとなる。『世界の誰かの推し部屋展』は、単なるグッズ展示の枠を超え、国境を越えた人と人との熱狂的なつながりを肌で体感できる貴重なイベントとなっていた。
■ イベント開催概要
『世界の誰かの推し部屋展』
開催期間:2026年10月28日(水)~11月1日(日)/10:00~19:00最終受付(閉館19:30)
会場:WITH HARAJUKU B1Fスペースストリート(東京都渋谷区神宮前1-14-30)
入場料:無料
主催:株式会社メルカリ / 協力:株式会社駿河屋






























