『ゼルダの伝説 時のオカリナ』リメイクに求めるのは自由か懐かしさか 原作の手触りを考える
先日配信された「ゼルダの伝説40周年 Direct 2026.9.8」の中で、リメイク版『ゼルダの伝説 時のオカリナ』についての詳細な情報が公開された。“オープンワールド化”の噂も囁かれていた同作だが、どうやら原作に忠実なリメイクとなるようだ。この開発方針をめぐって、SNS上ではさまざまな意見が交わされている。
同配信のなかでシリーズプロデューサーの青沼英二氏は、実際のゲームプレイ映像と合わせて、エリア移動の際にローディングが入ることについて言及。シームレスにマップが繋がっているオープンワールドではなく、原作であるNINTENDO 64版らしさを出すために、エリア移動のローディングを“あえて”残していると説明していた。
『ブレス オブ ザ ワイルド』以降に広がった自由な冒険
ここ最近の『ゼルダの伝説』シリーズといえば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』など、オープンワールド型のゲームが主流となっている。とくに『BotW』から同シリーズに触れた世代では、“ゼルダの伝説=オープンワールド”というイメージを持つ人もいるようだ。
また青沼氏自身も過去に、アメリカのゲーム誌『Game Informer』のインタビューで、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を同シリーズの新たなフォーマットだと語っていたことがある。そうした経緯もあり、『時のオカリナ』のリメイクではオープンワールド化が実現するという予想もあった。
リメイク版が原作のエリア構成を受け継ぐことは正解なのか。それともオープンワールド化を目指すべきだったのか。ファンのあいだでもこの点は大きく意見が割れているようだ。
原作の手触りと新たな自由に寄せる期待
そもそもオープンワールドというゲームのシステムは、世代によって受け止め方が大きく異なる。若い世代にとっては当たり前のシステムかもしれないが、リアルタイムでNINTENDO 64版『時のオカリナ』を遊んでいた人のなかには、当時の遊び心地を求める人もいるのではないだろうか。実際にSNS上では、「オープンワールドのゼルダは合わなかったから、時のオカリナのリメイクには期待したい」といった声も見受けられる。
また一時期はオープンワールドというだけで称賛された時代もあったが、現在はあくまで1ジャンルとして、冷静に面白さが評価されるようになっている印象。そのシステムが“ゲームとしての面白さ”に繋がっていなければ、高い評価は得られないので、一概に『時のオカリナ』もオープンワールド化すべきだと言うことはできないだろう。
その一方、「オープンワールドで時オカを遊んでみたかった」という声も少なくない。そもそも同作のNINTENDO 64版は、当時のゲーム体験としては限りなくオープンワールドに近かったと言われている。ゲームファンのあいだでは、同ジャンルの“始祖”として位置づける説もあるほどだ。だからこそ最先端の技術によって完全なオープンワールドとなった『時のオカリナ』をプレイしてみたい……という需要があること自体には納得がいく。
『時のオカリナ』がどんなゲーム性になるのかは、まだ分からない。だが任天堂が手掛けるものということで、原作への思い入れと新たな遊びやすさを、どう両立させるのか期待したい。
ちなみに先日発表された新作『星のカービィ ワールドビヨンド』については、『星のカービィ』シリーズ初のオープンワールドと予想されている。“任天堂らしい”オープンワールドの形は今後も模索されていくはずなので、目を離せない状況が続きそうだ。