「普通の人になりたい」メンズコーチ・ジョージのもとに集った“ダメ男5人”を紹介 『男磨きハウス2』1~4話

 合言葉は「弱さを燃やせ」。

 世のなかの燻る男たちを極限まで追い込み、“本物の男”へと生まれ変わらせる地獄の共同生活リアリティショー『男磨きハウス2』(ABEMA)。日本中で賛否両論を巻き起こした「シーズン1」から約1年が経ち、日本一のメンズコーチもとい、ジョージのもとに集められたのは、このたび2期生となるダメ男5名。「シーズン2」では約2週間の長期にわたり、根本からの人間矯正合宿が繰り広げられる。

 この2期生が、番組的にとにかく“優秀”だった。その逸材ぶりは合宿開始間もなく、ジョージに「チキスティの集まり」と言わしめたほど。“チキスティ”とはご存知の通り、かつて『男磨きハウス』で屈指の問題児だった逃げ癖と虚言癖の帝王=チキンスティック田中のこと。今回のメンバーも肉体の問題以前に、脳内で「もう無理だ」と勝手にリミットを設け、結果として苦手なこと=キツい経験を避けることが常習化してしまっている。体ではなく、心から蝕まれる堕落ーーこれこそ、彼らの醜さの裏側にあるものである。

 本稿執筆時点で、『男磨きハウス2』は4話(合宿6日目)まで放送済み。今回は最新話までのおおまかな流れを振り返りつつ、メンバーごとのハイライト、ならびに特濃すぎるキャラクターをおさらいしていこう。

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『男磨きハウス2』4話までのあらすじ

合宿初日:合宿期間中のルール説明。砂浜で全力タイヤ引き

2日目:チームワーク登山。各人、10kgの飲料水を背負って頂上を目指す。途中、自身以外の分であれば、給水OK。仲間の負担を減らして助け合うチームワークが試された

3日目:長州力を特別コーチに、トランプスクワット&チョップレッスン。前者ではトランプをめくり、そこに書かれた数字の数だけスクワット(絵柄の場合は問答無用で20回)。途中、番組趣旨の認識齟齬で、長州からの「やりたくない」の声にヒヤリとする場面も

4日目:長州力&スーパー・ササダンゴ・マシン(現役プロレスラー)とロックアッププロレス

5日目:ジョージの盟友・スーツ兄弟とその仲間たちによるルックス改善

6日目:モテ座学。ジョージ渾身の会話術講義&てるみ先生(常駐看護師)へのデモンストレーション

7日目:合コン(番組恒例、街コン形式にて)

たつろう

 19歳、大学生。チクリ魔。癖毛。友だち、恋愛経験なし。キャッチコピーは「クソガキ博士」。「自然と生き物をこよなく愛する生態系活動家」を自称しながら、事前の番組オーディションでは正義感が暴走し、周囲にキレ散らかす場面も。『男磨きハウス』参加の理由は「人を動かす力がほしい」から。と言いながら、2日目のチームワーク登山では後半になると体力がキツくなるというエゴイズムを発揮し、ぬるっと独断専行に走る瞬間が。ジョージから、人に手を差し伸べられる力をもった人間がそれを選ばない限り、生態系を守り、周囲に応援されるなんて考えられない。「誰もついてこないよ」と一喝されてしまう。

 5日目には、“砂糖水事件”の当事者に(詳細は後述するが、“争いは同じレベルの者同士でしか発生しない”とはいえ、さすがに100-0で彼が被害者だとは思う)。6日目のビジュアル改善では、癖毛を活かしたヘアスタイルとスーツ姿で、メンバー随一の見違えぶりを披露。この勢いままに、7日目の合コンでも女子の心をかっさらってほしい。

日高

 33歳、会社員。静かなる狂気。13歳で渡米し、上智大学を卒業後に大手IT企業に就職。番組趣旨にそぐわぬ整った顔立ちに、本場で磨き抜かれた英語力。もちろん、社会人としての経歴も申し分なし。一見すれば「どうしてお前がここに?」という逸材ながら、実はこの世に友人がひとりも存在しないという、終わりなき孤独と戦う戦士だった。それゆえ付いたキャッチコピーが「キモイケメン」。合宿参加の理由は「コミュ力を鍛えて結婚したいから」。

 それゆえ、メンバーのなかでも特に、恋愛への飢えと執着心を視聴者に感じさせてくる日高。共同生活序盤からてるみ先生へと水面下でアタックするも、その方法が「どうしたら、人魚と結婚やお付き合いができる?」など、13にも及ぶお手製の恋愛キモ質問ノートを用意してきたのだから末恐ろしい(このノートが、一見するとかの有名な「デスノート」にしか見えなかったほか、彼のなかで美の極点=人魚らしく、「人魚とは?」という要らぬ解釈説明の時間も生まれていた)。なにより、13問目に「ぼくとけっこん……」と書きかけて消した跡がちらっと見えたあたり……これって、なんてホラーですか?

 だがその後、ジョージによる矯正の甲斐もあり、てるみ先生に素直にアプローチするよう方針転換。遠回りなことをせず、ただ素直にぶつかるのみ。6日目に「もっと男を磨いて、デートをしてくれたらうれしい」と提案するまでに至った。ビジュアル、経歴ともにピカイチなだけに、備わったポテンシャルはまさに磨けば光るダイヤ。てるみ先生との恋だって、“ワンチャン”なくもなさそうだが……。

コンティニューまさと

 31歳、現場職人。現役の子供部屋おじさん。口下手。素人童貞。『男磨きハウス』シーズン1にて、自身と同じ子供部屋おじさんだったヨシタカ(38歳、ダイエットコーチ)の奮闘ぶりに胸打たれ、今回の矯正合宿に参加。かつて、ヒートショックで倒れた経験もあり、その時点から人生をリスタートするというダブルミーニングもあわせて、ついたキャッチコピーが「蘇る不死鳥」。「自信をつけて、自分を好きになりたい」と、番組開始前には語ってくれていた。

 その想いはどうやら本物で、憧れのヨシタカが目の前にいる状況などに、毎日人知れず涙をしているとのこと。メンバーのなかでも数少ない常識者であるためか、現状で目立った活躍こそ見られていないまでも、その裏で同室の日高をとんでもない“いびき”により、夜な夜な知らず知らずのうちに苦しめていたとは、後に本人にも伝えられた話。

ひかぴー

 18歳。YouTuber。福岡出身。経験あり。イキリ体質。口だけのドパガキ。若気の至りの煮凝り。メンバー有数の逃げ癖&虚言癖を持つ、今期の“チキスティ枠”。基本的に“浅瀬”に住まう人間で、18歳という純粋さゆえ、周囲への虚勢やダル絡みだけを自身の存在証明の方法としている。

 ジョージからのレクチャー中も、アルファベットの「g」が書けない、三大栄養素のひとつに「グルコサミン」、終いには「プロテインってなんすか?」と、脈絡もない場面で茶々を入れるなど、その問題児ぶりはあの凄腕メンズコーチの頭すら抱えさせたほど。もちろん、メンバーからも飛び抜けて嫌われており、すでにネット民の敵にもなっている。前述の“砂糖水事件”も、たつろうの飲料ボトルに砂糖を入れていた、というなんともくだらないイタズラである。本当にどうしようもない。

 しかしながら、こうした行動はおそらく、人格形成の段階で周囲からの愛情が足りなかった裏返しなのかもしれない。かつて『BreakingDown』に出場し、本人曰く“軽バズり”だけで終わってしまったことも、自身のプライドを傷つけたのだろう。そんな彼の過去もたしかに気になりはするのだが、この番組は第一に、自分自身を律する場所。自分が誰かに愛されるためには、まずはその誰かを愛するところから。彼がそれを学べるか。ジョージの言葉がその心に深く届くのか。話はまずそこから。正直、かなり不安です。

加瀬オレオ

 22歳。無職。体重約100kg。仮面ライダー好き。「13年間の引きこもりの幼卒」というキャッチコピーの通り、共同生活以前はインターネットとゲームに逃げ込む日々を過ごし、このたび13年ぶりの外出を果たした。コンティニューまさと同様、ヨシタカを心の師とする門下生のひとりである。

 初日のタイヤ引きでは、13年ぶりの運動とは思えぬ全力疾走を見せ、周囲を寄せ付けず。“動けるデブ”として、圧倒的な生まれ変わりポテンシャルを覗かせるも、翌日夜にメンバーからリビングでの会話を求められ、喋らなければならない状況ーー“コミュ力の壁”を感じたことに、「帰りたい」とトイレにこもってしまった。

 一時はリタイアの意志を固めつつも、急遽、ジョージに招集されたヨシタカと直接対面し、特別クラスでのマンツーマン指導を受けることに。普通に焼肉を食べて、普通に証明写真を撮って、普通にアルバイトに応募する。彼の願いだった「普通の人になりたい」という想いを叶えるように、13年ぶりの“普通”をいくつも初体験。それでもやはり、リタイアの気持ちは揺るぐことがなかった(ちなみに、焼肉では人生初のタン塩を食したものの、想像以上に硬く、お口に合わなかったとのことである。タン塩、おいしいのに)。

 それでも、後述するヨシタカの体当たりぶりを見て、一念発起。メンバーと再合流し、ダメ男脱却を強く心に誓ったのだった。では、そのヨシタカの体当たりぶりとは?

ヨシタカ(特別サポートメンバー)

 38歳。元・子供部屋おじさん。現・ダイエットコーチ。『男磨きハウス』の輝かしき1期生にして、かつての合コンではユニクロのAIRismをスーツの下のインナーにしてきた伝説の男(決して、Yシャツの下のインナーという意味ではなく、Yシャツ代わりのそれである。ある意味のアウター)。今回、加瀬オレオのピンチを救うべく、2日目深夜にジョージから電話で緊急招集をされ、共同生活に合流するに至った。

 さすがは“ダメ男”から生まれ変わっただけあり、加瀬オレオのタン塩の件では「これも経験できたからいいじゃん」と、失敗を優しく受け止める先輩らしさを披露。導かれる側から、今度は導かれる側にーー『男磨きハウス』が生んだ成長の円環を感じた瞬間でもあり、新たなメンズコーチの誕生。本当の意味で、シーズン1が完結したような気持ちになった。

 また、5日目のロックアッププロレス(お互いの首や腕を抱え込み、そこから相手をロープやフロアに押し付ける組み合い)では、2期生が苦悶の表情を浮かべた終盤、ぶつかり稽古を言わんばかりに自らがリングに躍り出て身体を張り、スーパー・ササダンゴ・マシンから見事に勝利をもぎとることに。前述した「体ではなく、心から蝕まれる堕落」。脳内ですでに“負けている”とはこのことだと、自らが生まれ変わった張本人として改めて強く示してくれた。この件をきっかけに、加瀬オレオも再奮起。ヨシタカの合流は当初想定外だったものの、結果的にジョージ以上に、2期生に対して大きな影響力を与えている存在である。

 なお、詳細は割愛するが、『男磨きハウス』にはイエローカード/レッドカード制度が導入されており、レッドカード3枚で共同生活から強制退場。今回、ヨシタカにもなぜかこのルールが適用されるという。

 さらに、7日目の合コンで最低2名以上の女子を二次会に誘えなかった場合、全員に問答無用でレッドカード1枚が与えられるとのこと。メンバーによっては、これで退場までリーチのかかる者もいるなか(もちろん、あの“チキスティ枠”のことである)……彼が合宿を去ることを願う者がいないことを、画面の外から静かに祈るばかりである。

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