厚さ4.75mmのフルメカニカルキーボード『Altar II』登場 パームレストも不要な薄型設計に

 英ロンドンを拠点とするElectronic Materials Office Limited(以下、EMO)は、フルメカニカルキーボード『Altar II(アルター・ツー)』を8月6日に発表した。

 本製品は厚さ4.75mmのアルミニウム製モノボディに、メカニカルスイッチ、ハプティックフィードバック、内蔵スピーカー、マグネット着脱式ロータリーダイヤル「M-Dial™」、赤色LEDバックライト、最大30日間のバッテリー駆動を凝縮したモデル。BluetoothとUSB-Cによる接続に対応し、macOSネイティブのコンパニオンアプリも備える。

上面
底面
側面

 『Altar II』は、初回生産分を完売しRed Dot Design Awardを受賞した初代『Altar I』に続くEMOの2作目のキーボードで、同社史上最も野心的なプロダクトと位置付けられている。

 スイッチは1.8mmのキーストロークを持ち、ロジックボードとモノボディの間に配置したダンピング膜と大型のエラストマー製フットパッドからなる二層構造の「Inertial Damper™」がタイピングプラットフォームを浮かせるように支持し、打鍵音と振動を抑える。全高が低いため、従来のメカニカルキーボードと比べて手首の反りを抑えられ、パームレストを必要としない。

 「M-Dial™」は、マグネットで着脱でき、押し込み操作にも対応するロータリーダイヤル。音量とメディア再生をコントロールでき、回転に合わせたリアルタイムのハプティックフィードバックがクリック感を再現する。1回押すと再生/一時停止、2回で曲送り、3回で曲戻し、長押しでSiriを起動する。標準タイプとロープロファイルの2種類が同梱され、追加の形状・サイズは別売で展開予定。図面と3Dファイルも公開予定で、3Dプリントによる自作にも対応する。

ディテール

 ハプティックフィードバックは、高精度リニア共振アクチュエータ「Harmonic Synthesiser™」によって実現。内蔵スピーカーは起動音、充電チャイム、接続確認音などのオーディオキューを再生する。「NiteLite™」バックライトは長波長の赤色LEDを採用し、暗順応を妨げにくく、内蔵の環境光センサーが明るさを自動調整する。急速充電にも対応し、USB-Cポートを使った2分間の充電で最大2日間使用できる。

 『Altar II』は“Macキーボードの決定版”としてゼロから設計されており、WindowsおよびLinuxデバイスにも対応する。Swiftで開発された完全ネイティブのmacOSコンパニオンアプリ「Sanctuary™」により、キーマッピング、ハプティクス、バックライト、サウンド音量のカスタマイズや、アプリごとのショートカット作成が可能となっている。

Sanctuary™の設定画面

 予約は公式サイトにて受付中で、予約金は1米ドル。予約者はKickstarter公開時に予約者限定価格の249米ドルで購入できる。Kickstarterキャンペーンは2026年11月10日に公開され、最初の48時間はアーリーバード価格279米ドル、以降のキャンペーン価格は299米ドル、一般販売価格は349米ドルを予定している。Kickstarterリワードの配送は2027年初夏を予定している。

■アンドリュー・エマーソン(EMO創業者兼CEO)コメント
「キーボードにはこれまで2種類しかありませんでした。分厚くて無骨でも確かな打鍵感があるものか、薄くて美しくても頼りない打ち心地のものか、です。薄く、美しく、それでいて打鍵感まで最高のメカニカルキーボードをつくるために、我ながら呆れるほどの時間と労力を注ぎ込みました」

「バッテリー、スピーカー、ハプティックモーター、着脱式ダイヤルをこの薄さの筐体に収めるには、内部アーキテクチャ全体をゼロから考え直す必要がありました。ロジックボードの裏面にはまったくスペースがなかったため、表面には部品が高密度に実装されています」

『HHKB』生誕30周年を記念して、史上もっとも軽い「押下圧30gモデル」が数量限定発売

株式会社PFUは、HHKBシリーズ生誕30周年を記念した『HHKB Professional HYBRID Type-S(押下圧…

関連記事