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今秋登場と噂の「折りたたみiPhone」一体どうなる? 某所で入手したモックから、気になるサイズ感や価格を考えてみた

 早ければ2026年秋にも登場すると噂されている、Apple初の折りたたみiPhone。正式発表はまだ先とみられているものの、サプライチェーンや著名アナリストからは、画面サイズや本体デザインなど、さまざまな情報が伝えられている。

 そして、折りたたみiPhoneについて考えるうえで、もうひとつ気になるのが価格だ。通常のiPhoneより高価になることは間違いなさそうだが、実際にいくらになるのかはまだハッキリしていない。

 そこで、某所を訪れた際に入手したモックを手がかりに、現時点で伝えられている情報を整理していきたい。さらに、他社の折りたたみスマートフォンの価格や、AppleがこれまでiPhoneで採ってきた製品戦略も踏まえながら、Apple初の折りたたみiPhoneがどのような製品になるのか、そして価格はいくらになるのかを予想してみたい。

噂の折りたたみiPhoneのサイズ感をモックで見てみる

 現在有力とされている情報では、Apple初の折りたたみiPhoneは、横方向に開くブック型のデザインを採用すると予想されている。ディスプレイは内側が約7.8インチ、外側が約5.5インチになるとの噂で、サイズ感はSamsungが7月22日に発表したばかりの『Galaxy Z Fold8』に近いイメージだろうか。

 また、開いた状態の画面比率は4:3になるといわれている。動画やWebサイト、電子書籍などを余白を抑えて表示できるのも、この画面比率ならではの魅力だ。

 そんな折りたたみiPhoneのサイズ感を確かめたくなり、先日に海外出張した際、折りたたみiPhoneのモックを入手してみた。

 もちろんリーク情報をもとに作られた非公式のモックであるため、Appleが製作したものではないが、とはいえ実際に持ってみると、折りたたみiPhoneがどのような製品になるのか、より具体的なイメージが湧いてくる。

 閉じた状態では、横幅のある手帳のような持ち心地。縦方向のサイズは『iPhone 17』『iPhone 17 Pro』よりも小さく、片手で持ったときにも親指が画面の端まで届きやすい。一方、画面を開くと7.8インチ前後の大画面になる。最新の『iPad mini(A17 Pro )』を一回り小さいタブレットを開いたような感覚だ。

 実際にモックを持ってみて感じたのは、iPhoneというより、新しい製品カテゴリーとして考えるべきデバイスだと感じた。そう考えると、価格も現在のiPhoneシリーズとは異なる水準になる可能性がある。

左は発表直後から注目を集めている『Galaxy Z Fold8』の実機。右は某所で入手した折りたたみiPhoneのモック

 価格を考えるうえで参考になるのが、現在販売されている折りたたみスマートフォンだ。

 Samsungの『Galaxy Z Fold8』は約27万円から、『Galaxy Z Fold8 Ultra』は約30万円から。モトローラの『motorola razr fold』も約30万円で、横開きタイプの折りたたみスマートフォンは、すでに20万円台後半から30万円前後がひとつの価格帯になっている。

 中国メーカーにも目を向けると、HUAWEIの『Mate X7』や『Pura X Max』、HonorやXiaomiなどからも横開きタイプの折りたたみスマートフォンが販売されている。日本では正式に販売されていないモデルも多いが、日本円に換算すると20万円台後半から30万円を超える製品も珍しくない。

 一方、『Galaxy Z Flip8』のような縦折りタイプや、『HUAWEI Pura X』のようなコンパクトなモデルには、20万円前後から購入できる製品もある。

 ただ、Appleが開発しているとされる折りたたみiPhoneは、こうしたコンパクトな折りたたみスマートフォンではなく、「Galaxy Z Fold」シリーズに近い横開きタイプになるとみられている。価格も20万円台後半から30万円前後を意識する必要がありそうだ。

折りたたみスマートフォンは、そもそも製造コストが高い

8月4日に国内発売するモトローラ初の横開き折りたたみスマホ『motorola razr fold』

 折りたたみスマートフォンが通常のスマートフォンより高価になりがちなのは、その構造に理由がある。

 折りたたみスマートフォンには、折れ曲がる「フレキシブル有機ELディスプレイ」が使われること、さらに開いた状態で使うメインディスプレイとは別に、閉じた状態で操作するためのアウトディスプレイも搭載しなければならない。

 加えて、何度も開閉することを前提とした高耐久のヒンジも搭載し、内部のバッテリーも折りたたみ構造に対応するため、左右のボディに分けて2つ搭載する設計が一般的だ。

 つまり、折りたたみスマートフォンは、通常のスマートフォンよりも多くの部品と複雑な構造を必要とする。Appleが折りたたみiPhoneを開発する場合も、この構造そのものを大きく変えることは難しいだろう。

 さらにAppleは、折りたたみディスプレイの折り目をできるだけ目立たなくすることや、高い耐久性を備えたヒンジの採用を目指しているとも報じられている。そうした技術にもコストがかかることを考えれば、通常のiPhoneよりも高価になるのは自然なことだろう。

25万円から30万円前後と『Galaxy Z Fold8』以上になる可能性も?

左は『Galaxy Z Fold8』の実機を開いた所。右は折りたたみiPhoneのモックを開いた所。

 そして、価格を考えるうえでもうひとつ重要なのがAppleの製品戦略だ。

 Appleはこれまで、新しいカテゴリーの製品を投入するとき、競合よりも安い価格を設定して市場シェアを取りにいくというよりも、新たな体験価値を提供するプレミアム製品として展開することが多かった。

 折りたたみiPhoneも、同じような位置付けになる可能性がある。もしAppleが折りたたみiPhoneを「折りたためるiPhone」というだけでなく、「iPhoneとiPadの間を埋める新しいカテゴリーの製品」として位置付けるのであれば、価格も通常のiPhoneより大幅に高くなる可能性がある。

 『Galaxy Z Fold8』が約27万円から、『Galaxy Z Fold8 Ultra』や『motorola razr fold』が約30万円前後という現在の市場環境を考えると、Appleの折りたたみiPhoneが『Galaxy Z Fold8』より安くなるとは考えにくい。むしろ、25万円以上になることは最初から想定しておいたほうがよさそうだ。

 もちろん、現時点ではあくまで予想にすぎない。Appleが製造コストを抑えることに成功すれば、20万円台前半に収まる可能性もあるかもしれないが、一方でディスプレイやヒンジなどに新しい技術を採用すれば30万円を超える価格になる可能性だってある。

 それでも、現在の折りたたみスマートフォン市場とAppleの製品戦略を踏まえると、25万円から30万円前後は十分に想定しておきたい価格帯だ。

 あとは、その価格に見合う使い勝手や体験を、Appleがどこまで実現できるか。その答えが、折りたたみiPhoneの評価を大きく左右することになりそうだ。

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