Twitchが収益化ツールを全ストリーマーに開放 ビッツやサブスクが配信初日から利用可能に、アフィリエイト基準も緩和
ライブ配信プラットフォーム「Twitch」は、これまでアフィリエイトおよびパートナーに限定していた収益化/コミュニティ構築ツール群を、対象となるストリーマーへ順次開放すると公式ブログで発表した。米国での先行導入を経て、現地時間5月13日より世界中のストリーマーに向けて、約1週間かけて段階的にアクセスが拡大される。
今回開放されるのは、ビッツ、サブスクリプション、スタンプ、バッジ、チャンネルポイントの5つの機能だ。いずれもTwitchがコミュニティ形成と視聴者からの支援獲得のために整備してきた主要ツールで、これまでは一定の配信実績や視聴者数を満たしたアフィリエイト/パートナーステータス保持者にしか提供されていなかった。
対象となるストリーマーは、クリエイターダッシュボードから直接オンボーディング手続きを行うことで、これらのツールを利用できるようになる。Twitchは決定の背景について、配信には時間とエネルギー、努力が必要であり、配信初日から成功に必要なツールを確実に届けるためだとしている。
ただし、収益化ツール自体が開放されたとはいえ、収益を実際の支払いとして受け取るためには、従来通りパートナーまたはアフィリエイト資格の獲得が必要となる点には留意が必要だ。
そこで補完的な仕組みとして、米国では「Spendable Balance(支出可能な残高)」が先行導入されている。これは、Twitchアカウントに貯まった残高を使ってビッツの購入やサブギフトの送付ができる機能で、ストリーマーは応援したい他のストリーマーへ支援を行ったり、自身のコミュニティメンバー(視聴者)へサブギフトを贈ったりすることが可能となる。
Spendable Balanceには大きく3つのメリットがある。1つは、最低支払い額の50ドルに達していなくても残高を活用できる点。2つ目は、Spendable Balanceを使うかどうかを決済時にストリーマー自身が選択できる点。そして3つ目は、出金資格を満たしている場合、残高が50ドルに到達した時点で自動的に支払いが行われる点だ。なおSpendable Balanceは現時点では米国のストリーマーのみが対象となっているが、年内に全世界へと展開される予定で、今後はTwitch Turboやチャンネルサブスクリプションの購入オプションも追加される。
加えて、出金資格の入り口となるアフィリエイトプログラムの参加基準も更新された。Twitchは、平均同時視聴者数の要件が「視聴者の多寡を問わずたくさん配信したい」ストリーマーには不利に働き、フルタイム勤務者や学生にとっては長時間・定期的な配信のハードルも高かったとの声を受け、基準を引き下げたとしている。
具体的には、配信時間が従来の8時間から4時間へ、配信日数が7日から4日へと短縮された。視聴者数の条件は、従来の「平均同時視聴者数3人」から、「配信した4日間における平均同時視聴者数(ACCV)が3人以上」へと指標と運用が見直されている。フォロワー数の要件も50人以上から25人以上へと、いずれの項目も大幅に緩和された。
条件を満たしたストリーマーには、メールとクリエイターダッシュボード上の通知でオンボーディング開始の案内が自動的に届く形となる。Twitchは、すでにアフィリエイト資格を満たすストリーマーの数が増加傾向にあるとし、今後より多くの新規ストリーマーをアフィリエイトとして迎え入れていきたいとしている。