成宮寛貴の目まぐるしく変わる表情に役者としての真骨頂を感じる「死ぬほど愛して」7話

 残虐すぎる過去が明らかになっている真人(成宮寛貴)。しかも、そもそも真人は神城真人という人物ではなく、金倉俊紀であるというところまで明らかになった後、6話までにその事実が記者・石黒颯馬(細田善彦)により、澪(瀧本美織)に伝えられる。しかし、澪は真人を信じるのみ。石黒のいうことを聞かず、予定通り旅行へと向かった。

 そこで真人は石黒が運転する後続車に気づき、いきなりスピードを上げる。これには澪も「ちょっと何?」と困惑。しかし、真人は「小さい頃の夢はF1ドライバーなんだ」とそれっぽいことを話し、澪はしぶしぶ納得した。

 さらに樹林の中、真人は「ここを抜けたらチャペルがあるんだけど、ちょっと距離があるから休もうか」と澪に呼びかける。そして、お茶を飲み、真人は言うのだ。「澪、澪は俺が一緒に死のうって言ったら死んでくれる?」と。なんてことのない、普通の会話のように語る真人の表情が印象的だった。さらにこれには澪「うん、真人が一緒なら」と返答。それを聞いて、真人は「冗談」と言い、意味深な表情を浮かべるのであった。

 そして、森のチャペルの中、唇を重ねる2人…しかし、これは澪の見ている幸せな夢だった。澪は真人から薬を打たれ、死に近づいていたのであった。そして「君の愛はすべて金に変えないといけないから」と冷酷に伝えた真人。そして「君は俺がいなきゃいきていけないだろ?ん?」といつもとは違う口調で伝える。

 さらにその直後、澪を殺そうとしていた真人と石黒が揉み合った結果、頭を強く打ち朦朧とした表情を見せる。ここまでに目まぐるしく変わる表情が印象的。成宮寛貴の役者としての真骨頂を見たように感じた。

 そして、ここから過去の金倉俊紀(カルマ)にフォーカスする映像が。そこで俊紀は妹・茜(蓬莱舞)を交通事故に合わせた、交際相手の男を殺し、マンホールへと沈めた過去が明らかになった。

 そんな過去を思い出していると、真人は急に「そうだ、あの2人を殺さないと」と起き上がるのであった。

 ここから真人がどこからやってくるのかわからない、なんとも言えない恐怖が続く。そして、同話のラストには石黒と澪が身を潜めていたコテージに現れる真人。油断させた後で登場し、ガラスを割ってすぐさま首を絞めるのは殺しに慣れすぎていて、あまりにも末恐ろしい。いったいこのドラマ、どんなラストを迎えるのか。最後まで見逃せない。

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