12億円の無人島購入を検討? “黒いヒカキン”が垣間見える、大人向け新チャンネルの可能性
トップYouTuberのヒカキンが2025年1月、YouTubeに5つ目となるチャンネル「HikakinClipTV」を開設。今までのヒカキンとは一味違う、”大人向け”の面白さと魅力が詰まっていることで、長年の視聴者を中心に大きな反響を集めている。しかし一体、なぜこの新チャンネルが注目を集めているのか。新チャンネルにみる、ヒカキンの戦略とクリエイターの可能性を紐解いてみたい。
ヒカキンは現在、メインチャンネルの「HikakinTV」(登録者数1890万人)をはじめ、ゲーム用チャンネル「HikakinGames」(登録者数630万人)やビートボックス用の「HIKAKIN」(登録者数250万人)、ラフな動画を投稿している「HikakinBlog」(登録者数63万人)を運営。小さい子どもから大人まで絶大な認知度を誇るヒカキンが今回新たに開設した「HikakinClipTV」は、12年ぶりとなる新チャンネルで、配信プラットフォーム「Twitch」の切り抜きを投稿していくチャンネルとして運営されている。
ヒカキン、Twitch始めました。
よければぜひフォローを!12月24日(火)にマインクラフトハードコアで配信スタートします。https://t.co/Pd7pTHlhDp pic.twitter.com/F3xfzt3okp— HIKAKIN😎ヒカキン 【YouTuber】 (@hikakin) December 22, 2024
1月17日の初投稿からわずか2週間ほどで登録者数は24.2万人を突破しており、新たなヒカキンの魅力に多くの大人が魅了されているようなのだ(数字はすべて1月30日時点)。
ヒカキンがゲーム配信などで利用されるプラットフォーム・Twitchに開設した「HIKAKIN」で配信を開始したのは、昨年12月24日のこと。クリエイター概要ページに「大人向けに実況します」と書かれているとおり、YouTubeではなかなかお目にかかれないヒカキンがみられるとあって、フォロワー数は早くも25.9万人を突破。ヒカキン曰く、12月の「Twitch月間フォロワー獲得数1位」にも輝いたといい、Twitchでも早くも存在感を放っている。
さらに「【ブチギレ】PS2開封動画でキレて放送事故になってしまうヒカキン」では、ヒカキンが小、中学生時代に遊んでいたゲーム機「PlayStation 2」の中古品を開封する際の不機嫌な様子を公開。箱から本体を取り出した際には、あまりの懐かしさに「ちょっと泣けるよこれまた」と感慨深げだったヒカキン。しかしいざ電源をつけるも作動せず、「オイ」と静かに怒る姿が。明らかに怒っているヒカキンが何度も電源ボタンを押し、背面のスイッチや配線を確認するも作動することはなく、「まんまと壊れてんじゃねぇか」とブチギレる様子はなんだか新鮮だ。結局のところ、壊れていたと思った本体はこの後作動したのだが、設定がうまくできず断念。念の為に購入しておいたほかの中古品を作動させ、無事ゲームを楽しんだようだが、何よりも素のヒカキンには「過去最高にヒカキンにハマっている」「今のHIKAKINガチで1番面白い」と、大きな反響が寄せられている。
YouTube界のトップに君臨し、子どもから大人まで誰もが楽しめるエンタメコンテンツを作り続けているヒカキン。全YouTuberの模範となるような活動、人柄と、炎上をも華麗に処理する姿から「聖人」という異名をもつが、人間味溢れる部分をあえて大人向け動画でみせる戦略はさすがというほかない。視聴者の属性が異なるTwitchとYouTubeというプラットフォームの使い分けや、YouTubeでの複数チャンネルの使い分けは、動画クリエイターと配信者のさらなる可能性さえ感じさせる。これまでのクリーンなイメージはそのままに、ちょっぴりダークなエッセンスを加えたヒカキンの新チャンネルは、ある一定のイメージと人気をもつクリエイターたちが新たな挑戦をするうえで、ひとつの事例となりそうだ。
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