新型「ランクル250」足回りのこだわりとは 開発秘話に視聴者「愛がありますね」

 トヨタ自動車の公式チャンネル「LAND CRUISER CHANNEL / ランクルちゃんねる【トヨタ公式】」が、2024年4月30日、一部抽選販売も行われている「ランドクルーザー250」の開発秘話を明かす動画を投稿した。

 本チャンネルはトヨタ自動車株式会社が運営する、ランドクルーザー特化のYouTubeチャンネル。「ランクルに関する情報を、どこよりも濃く・多く・楽しく!」をモットーに、ランクルファンに向けて動画を公開している。

 冒頭の動画で登場する「ランドクルーザー250」は、今年2024年の4月18日に販売を開始した。今回は開発者である高山稔氏が動画に登場するという、ファンにとっては貴重なコンテンツとなっている。高山氏は、リアサスペンションなどのリア周りの開発のほか、フロントサスペンションなどのシャシー設計全般も担当している。

 “原点回帰”というコンセプトを実現するため、「GA-Fプラットフォーム」を採用し、基本性能を上げて実用性を高めている。ちなみにGA-Fプラットフォームはランドクルーザー300(2021年8月2日発売)にも実装されており、その規格等を250用に改良したようだ。

 その際こだわったのは、自動車の先端から前輪の中心までの部分になるフロントオーバーハングや、後輪中心からボディ後端までのリヤオーバーハングを短くしたこと。これによって旋回性や取り回しの向上を図り、細い路地や狭い車庫でのステアリング操作性の向上を実現している。

 また、ランドクルーザー250は軽量化にもこだわっていると語る。機械装置を保護するカバーであるハウジングなど、プラットフォームの細部で軽量化し、車重を軽くすることで軽快感を高め、運動性能の向上を実現。高山氏曰く「ランドクルーザー300のGA-Fプラットフォームはすでに洗練されていて、ほぼ完成していた」とのことで、そこからさらに軽量化に臨むのは、非常に大変な作業だったようで「限界を超えています」と漏らした。

 開発メンバーのなかでも「もう軽量化するのは限界なのでは?」という意見も出ていたが、「より軽量に」という設計者の使命をもとに、軽量化を実現できた。ここにいいモノをつくる開発者の熱心さが垣間見える。

 本動画を見た視聴者からは「設計士ならではの生々しく熱量あるお話ありがとうございます」「やっぱりランクル好きが作るランクルには愛がありますね!!」と、高山氏らの熱心な開発秘話に賞賛を送るコメントが多く寄せられた。

 この記事で紹介した内容は動画の一部で、ほかにも高山氏からランドクルーザー250の足回りに関する詳細な開発秘話を聞くことができる。ランドクルーザーファンにとってたまらないコンテンツとなっているので、ぜひ視聴してみてほしい。

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