『FF14』吉田P/DがNHK『ゲームゲノム』出演 最大の誇りは「プレイヤーの心が息づく」世界

『FF14』吉田P/DがNHK『ゲームゲノム』出演

 ゲームを“文化”として捉え、名作の魅力を深堀りするNHK初のゲーム教養番組『ゲームゲノム』シーズン2の第1回「天地創造 ~ ファイナルファンタジーXIV ~」が、1月10日午後11時より放送された。MCはゲーム好きで知られるアーティストの三浦大知で、今回はスクウェア・エニックスが開発・運営するオンラインRPG『FINAL FANTASY XIV(以下、FF14)』を取り上げている。

 ゲストには同作のプロデューサー兼ディレクターを務める吉田直樹氏と、「ファイナルファンタジーXIV クリスタル通信」でMCを担当するマヂカルラブリーの野田クリスタルを迎えた。吉田氏は『FF14』について「とにかく遊び場としては、いろいろな人の欲求にお応えできるんじゃないか」「ゲームというよりは世界」と説明し、番組は作品の紹介パートへ。

 世界観やゲームシステムなどの紹介を終え、旧版『FF14』リリース後にプロデューサー兼ディレクターに就任した際の心境について、吉田氏は「さすがにこのレベルは『ちょっと、いくらなんでも』とは自分自身でも思った」「正直、非難されても仕方ない。本腰入れてやらないと立て直せない」とコメント。一度世界を破滅させ、“新生”させた当時について語っている。

 とあるプレイヤーの葬儀がゲーム内で行われたことについて紹介され、野田から「ゲームという枠組みじゃないですよね」と話を振られると、吉田氏は「頑張ってきてサービスが続いて、たくさんの人が集まれる場所を作れているところは、僕らがチームとして誇りに思っていいところ」としつつ、「僕らがやっているのはそこまで。その先にプレイヤーのみなさんの心や発想が入っての出来事。なにより遊んでくださっているみなさんの心が、FF14の世界に息づいている。そこは僕らとして最も誇りに思っています」と続けた。

 吉田氏は最後に「僕らが作っているのは遊び場、公園。砂場もあれば滑り台もあるし、激しく遊べるものもあればゆったり遊べる遊具もあるべき。とにかく価値観を相殺しなくてもいい」と持論を展開。「バトルをやらなくてもいい、ファッションだけこだわっていたい、スクリーンショットだけ撮れれば幸せなんだ……。そうやってとにかくたくさんの価値観が集まって、みんなが楽しく、かつストーリーを通してなにかひとつ実生活で考えるきっかけを掴んでくれると、どっちの世界も楽しくなるのかなと思って、ずっとやっています」とコメントし、番組を締めくくっている。

 次回の『ゲームゲノム』は1月17日午後11時スタート。「ストリートファイター」シリーズの特集を放送予定だ。

©NHK

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