NetEase Games×虚淵玄『Rusty Rabbit』がお披露目に　今後は名越稔洋との共同制作も？

インディータイトル3作が発売間近。パートナーシップを組むQuantic Dreamのプレゼンテーション

　発表会の後半では、NetEase Gamesと戦略的パートナシップを締結しているパブリッシャー・Quantic Dreamで共同CEOを務めるギョーム・ド・フォンドーミエール氏が登場。2023年に新たに設立したパブリッシングレーベル『Spotlight by Quantic Dream』として、今後発売する予定のインディータイトル『Under The Wave』『Lysfanga: The Time Shift Warrior』『Dustborn』について、紹介した。

　『Under The Wave』は、悲しみを飲み込む力についての物語が展開されるアドベンチャーゲーム。1970年代のテクノフューチャーな北海の深海を舞台に、プロのダイバーであるスタンが、人生を変えるほどの喪失感を乗り越え、新たな未来を受け入れようと奮闘する。人間の悲しみにフォーカスしたストーリーは、ナラティブな体験を生み出すという。同氏は、「（国際的な社会問題である）海洋汚染を扱ったメッセージ性のあるシナリオに注目してほしい」とした。

　同タイトルは、2023年8月29日にPlayStation 4／PlayStation 5／PC（Steam）でリリースされている。価格は、3,278円（税込）。12月14日には、日本語パッケージ版（PS4／PS5）も発売予定だ。

　『Lysfanga: The Time Shift Warrior』は、戦術的なひねりが特徴のハックアンドスラッシュ。プレイヤーは、時間を巻き戻して生み出した過去の自分のクローンで軍団を結成し、モンスターの大群へと立ち向かう。最終目標は、ファンタジー世界「アンタラ」に平和を取り戻すこと。「リスファンガ」と呼ばれる守護者である女戦士の主人公・アイメは、古代王国のポータルからやってきた魔物・ラックスの掃討を目指す。

　ギョーム氏によると、『Lysfanga: The Time Shift Warrior』は学生の卒業制作をベースに開発された作品なのだという。5人のチームから生まれた意欲的な作品であると紹介した。

　同タイトルは、2024初頭にリリース予定。対応プラットフォームは、PC（Steam／Epic Games Store）となっている。

　『Dustborn』は、希望、愛、友情、ロボット、そして言葉の力をテーマにした、三人称視点のアクションアドベンチャー。ストーリードリブンな体験を特徴としている。舞台となるのは、分断された未来のアメリカ。プレイヤーは、言葉どおりに世界を変えられる特殊能力を持つ主人公・パックスを操作し、仲間たちとアメリカ横断のロードトリップに出かける。

　独自のアイディアと世界観が目を引く同タイトルは、ノルウェーのディベロッパー・Red Thread Gamesによって開発された。リリース時期は、2024年初頭を予定。PlayStation 4／PlayStation 5／PC（Steam）に対応する。

『Project Mugen（仮）』に関する最新トレーラーも

　さらにイベントの最後には、8月18日に発表され、注目を集めているNetEase Gamesの新作『Project Mugen（仮）』のプレゼンテーションも行われた。傘下のThunder Fire Studioが新たに立ち上げた子会社・NAKED RAINとともに、NetEase Gamesが開発した同タイトルは、都会のなかで繰り広げられる冒険と、超常現象的ミステリーをユニークに融合させた都市型オープンワールドRPGだ。

　新たに公開されたトレーラーによると、広い世界でもストレスなく遊べる移動システム、そこに生きる人々の生活感を意識した設計など、体験をより良くするために細部にまでこだわっているのだという。動画には、あらゆるオブジェクトにインタラクトできる様子も収められていた。

　基本プレイ無料・アイテム課金型で、PC、モバイル、PlayStation 4、PlayStation 5に対応する。リリース時期は、現時点で未定となっている。

　虚淵玄氏が携わる注目作『Rusty Rabbit』だけにとどまらず、数々の告知が目白押しとなった今回の新作発表会。NetEase Gamesの躍進は、2024年もまだまだ続きそうだ。