DJ社長、総額5億円のクラファン中止 視聴者からの非難受け「僕たちはアーティスト」

 5人組アーティスト集団「Repezen Foxx」のDJ社長が、総額5億円のクラウドファンディング実施を呼びかけたものの、その翌日に中止を発表した。

限界です、助けてください。

 DJ社長は、2023年9月23日に「限界です、助けてください。」と題した動画を公開した。これまで「世界一ビッグな男になる」という目標を掲げ、アメリカや東南アジアなどを拠点に活動し、その過程で10億円の借金を抱えたというDJ社長。昨年夏から、再び日本を拠点として活動するようになり、最近「ちゃんと日本でスーパースターになりたい」との願望が芽生えたという。そこで、日本でスターと呼ばれているアーティストたちが悉くドームでコンサートを行っていることから、「ドーム公演をやりたい」と思い立ったのだとか。

 ドーム公演を行うために資金繰りに奔走し、3億円を貸してくれる出資者を2人見つけることに成功したDJ社長だったが、直前で約束をいずれも反故にされたとのこと。そんな折にドーム公演の日程が来年に決まってしまい、支払期日が9月29日と差し迫っており、その支払金額が5億円であることを伝えた。

 DJ社長は「単刀直入にこの動画を見ている人に伝えたいです。助けて欲しいなと。お金を借りてなにかをするということに終止符を打ちたいんですよ」といい、「クラファンしようかなと思っています」と明かした。

 クラウドファンディング目標金額は、Repezen Foxxの1stシングル「5454」にちなんで5億4540万円。支援者には、5454円で、今年の年末出版予定の自著に、メンバー1名のフォトブック、ステッカーを付けて提供すると説明した。

 しかしこの発表に対して、コメント欄には「ファンをただの財布としか見てないのがひしひしと伝わってくる!!!」「ドーム諦める、違う道を考えるという勇気をどうか持ってほしい」「否定したくはないけど、こんな社長は見たくなかった」「借金を全て返済して自分のお金でやるべきです」など、批判が殺到していた。

ご心配おかけして申し訳ありませんでした、僕のことは救わないでください。

 翌24日に公開した「ご心配おかけして申し訳ありませんでした、僕のことは救わないでください。」と題した動画でDJ社長は、「あの動画をあげて、たくさんの人を不安にさせたり、ファンにもご心配をおかけしました。申し訳ありません」と謝罪し、「クラファンやめます!」と宣言した。DJ社長は、コメント欄に「自分でお金を稼げ」というメッセージが多かったとし、「たしかにその通り」「間違いない」と納得。その上で、自著を5454円で販売することは中止し、代わりに「僕たちはアーティストです。CD売ります」と語った。CDとは、新たに制作するベストアルバム「全ての地球にありがとう」のことで、値段は3500円。これを「ベストアルバム付きハイタッチ券=7800円」といった具合に、抱き合わせにしたパッケージ商品として複数販売すると話した。そしてDJ社長は、「クラファンはなくなったんですけど、アーティストとしてこういうことをやっているので、ぜひご協力してくれたらうれしいです! お願いします!」と、改めて呼びかけていた。

 こうして非難を受けて即刻前言を撤回し、次なる施策を展開したDJ社長。この切り替えの早さ、視聴者の声を真摯に受け止める姿勢こそ、彼が長くYouTubeで活躍する所以なのかもしれない。

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