”毎日投稿しない”けど登録者140万人超え チャンネル開設7周年を機に考える、かすが人気を集める理由
人気女性YouTuberのかすが9月9日、個人チャンネル開設7周年を迎えた。チャンネル登録者数の目標を設定せず、毎日投稿もしてこなかったかすが、なぜ人気者になれたのか。今回は、これまでと今後に現況した動画から、かすの人気の理由を紐解いてみたい。
かすは高校入学前にYouTubeでの活動を開始し、高校3年生で個人チャンネルを開設、活動歴10年の古参YouTuber。現在は個人活動の傍ら、スカイピースとまあたそとともに、「青春しゅわしゅわクラブ(通称:青ラブ)」のメンバーとしても活動し、チャンネル登録者数140万人を突破している人気動画クリエイターだ(9月24日時点)。
9月16日に投稿した動画でかすは、同月7日で個人チャンネル開設から7年が経ったことを報告。「順調に歴だけ重ねているYouTuber」と自虐コメントが飛び出したが、活動歴10年という古参らしく、「続けることが1番難しいからね」と、活動を続けることの難しさを口にしている。動画では7年間を振り返り、自身の活動方針についても言及。「私はチャンネル登録者数うん万人みたいな目標で、毎日投稿してますみたいなあれじゃない」と切り出すと、続けて「この先もこのペースでいくと思う」と発言。今後も「深夜ダラっとみられるチャンネルでありたい」と抱負を述べている。
いまでこそチャンネル登録者数140万人という人気者のかすだが、そんなかすのYouTube人生を変えたのは「青ラブ」の存在。今回の動画では青ラブ結成当時にも触れ、スカイピースとまあたそがすでに絶大な人気を誇っていたのに対し、自身についてはチャンネル登録者数40万と「私だけ超力不足女だった」と振り返る。当時チャンネル登録者数は気にしないといいつつも、かすに「100万人まで頑張ろう」と思わせたのは、なんとスカイピースのじん。結成当初は不仲だったじんが発した、「まずはかすちゃんを100万人いかせよう」という言葉が、100万人突破へのやる気に火をつけたそうだ。
多くのYouTuberは、YouTubeから金色の盾が贈られる「100万人」をチャンネル登録者数の目標にしている。動画やSNSでこの目標を公言している者が多いことから、「チャンネル登録◯◯万人目標」といった言葉を見聞きしたことがある方もいるだろうが、この大きな数字を達成するための戦略として行われるのが「毎日投稿」だ。かすによると、カスの同期には登録者数415万人を超える水溜りボンドがいるとのことだが、その水溜りボンドは2021年まで毎日投稿を実施。検証動画などで多くのファンを獲得してきたわけだが、なにを隠そうYouTubeで毎日投稿の原点を作ったのが水溜りボンドのカンタとフィッシャーズのシルクロードだ。
いまでは目標達成後、人気維持のためにも行われる毎日投稿だが、なぜ毎日投稿をしないかすがここまで人気になったのか。視聴者のコメントを見ると、かすの毎日投稿しないというマイペースさとゆるさに触れているものが多く、なかには学校や用事で毎日投稿についていけず、チャンネルから離れてしまったことがあると書かれているものもある。つまり、かすの「毎日投稿しない」姿勢こそが人気の秘訣だったのだ。
毎日投稿には、YouTuberたちの目標達成や人気獲得といったほかに、毎日新しい動画が視聴できる、毎日違った推しの姿をみられるといった視聴者側のメリットがある。しかし今回の動画では、毎日投稿への熱量についていけないなど、ゆったりとした配信ペースを好む視聴者も一定数いることが発覚。この動画が貴重な情報になっていることがわかったわけだが、かすの人気の秘訣はただの“ゆったりマイペース”ではない。ゆったりマイペースのなかに隠された、運営方法に対する信念や、BGMや効果音、テロップを駆使し、丁寧に作られた動画が、視聴者を虜にしている最大の要因といえるだろう。
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