『バチェラー・ジャパン』S5・9~10話ーー最後のローズを受け取ったのは? “シリーズ史上最高の大恋愛”がついに完結

 約1700名の応募者の中から、厳正なる審査の結果選び抜かれた16名が参加した『バチェラー・ジャパン』シーズン5。個性あふれる素敵な女性たちとの短くも濃い旅を経て、長谷川が最後の2人に選んだのは西山真央(にしやままお)と大内悠里(おおうちゆうり)だった。

 仕事を辞めてまで今回の旅に参加した元建設会社勤務の西山は、豪快でおおらかな女性。バチェラーという常に気を張る立場に置かれた長谷川にフラットな姿勢で接し、居心地の良さを提供してきた。一方、大内は飲食店8店舗の経営者でありながら、性格はとても繊細。感受性が豊かで、色々な物事に素直な反応を示す彼女を長谷川がリードしてきた。

 そんな全く正反対の2人を両親、そして弟とその妻へ紹介することになった長谷川。地元である新潟で待ち受ける家族の前に、最初に現れたのはいつもと変わらぬ笑顔を携えた西山だ。長谷川が感じている彼女の魅力はすぐに伝わったようで、その場にいる全員が好印象を抱く。

 「長年連れ添った夫婦みたい」(母)、「二人の間に流れる空気が暖かくてずっと見ていられる」(弟)、「今日はみんな普通に喋ってる」(義妹)といったように、長谷川の家族から出てくる感想はどれも共通していた。数ヶ月前に出会ったとは思えないほど、長谷川と西山の関係性が落ち着いていて、だからこそ家族も安心感を得られる。始まる前の緊張感は嘘だったように溶け、最終的には西山がそのまま家族の一員になってもおかしくないくらいの穏やかで和気藹々とした空気が流れていた。

 かたや、大内を家族に紹介するにあたっては少し心配も。というのも、彼女はこれまで長谷川が付き合ってきた女性たちとタイプが違い、短い時間の中でその魅力が家族に伝わるかが問題だった。大内も緊張しているのか、西山とは打って変わって少々落ち着きのない仕草に最初は家族も困惑していた様子。だが、「愛知県の名古屋市内で飲食店を経営させていただいています」という自己紹介を聞いた瞬間にその場の空気が変わったのが画面越しに伝わってきた。

 さらに「普段どんなデートをしているのか」という話題を通じて、長谷川の家族と少しずつ打ち解けていく大内。長谷川が「一緒にいてハッピーになるし、和むし、人に優しくなれる」と語る大内の温かさは、彼女の突然の涙で家族にも伝わることに。その涙のわけは“感情のアップダウン”をどう乗り越えていくか?という弟からの質問。大内はそれに「ただそばにいるかもしれないけど、一緒に……」と答える中で思わず泣いてしまったのである。しかし、それは結果的に彼女の長谷川に対する思いの大きさを家族に実感させることとなった。

 2人の女性と対面し、長谷川に「真央さんを選んだら、多分このまま自然に結婚する流れになると思う。悠里さんを選んだら色んな面でアップダウンはあると思う。ただ、そこでお互いに分かち合ってすごく良い関係になったら、幸せのレベルは青天井な気がする」とアドバイスを送った弟。それに対しては長谷川も同意見であり、故に迷いも深まる。そんな息子に母親は「どちらの方が未来を描ける?」と質問。それは長谷川がこれから結婚を前提とした交際に進む女性を選ぶ上でとても重要な問いだった。

 その問いを胸に西山、大内とそれぞれ最後のデートに出かけた長谷川。西山とは二人でゆっくり足湯に浸かった後、お揃いのグラスに旅の思い出を刻み込んだ。2人でいる未来が安易に想像できる穏やかな時間を過ごしながらも、長谷川には一つ気がかりなことが。それは自分が理想とする“燃え上がるような恋”が西山とできるのか、ということ。長谷川にとって西山は自然体でいられる居心地の良い相手ではあるが、彼女自身はどう思っているのか。西山から「好き」という直接的な言葉をもらっていない中で、長谷川は2人の未来をまだ描けずにいたのだろう。

 しかし、デートの最後に西山は長谷川に手紙で自分の想いを伝える。ここまで自分を選び続けてくれたことへの感謝やこれからも一緒にいたいという願いが綴られたその手紙は、「私は惠一が好き」という言葉で締めくくられていた。それを受け、今までに見たこともない嬉しそうな笑顔を浮かべる長谷川。ようやく想いが通じ合った2人が交わすキスは確実に、未来へ繋がっていると思わせるものだった。

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