マヂカルラブリーとシャドバプロを対談させたら盛り上がりすぎて収集つかなくなりました【シャドバ7周年・特別インタビュー】
シャドバコミュニティ内で語りつがれている「伝説のプレー」&「面白い話」
ーー今回は歴史を振り返るインタビューでもあるので、シャドバコミュニティ内で語りつがれている「伝説のプレー」&「面白い話」についても聞いてみたいのですが、rigzeさんとふぇぐさんのなかで印象に残っているエピソードはありますか?
rigze:最初に思いついたのは、ふぇぐさんと紅茶さんによる一回目の世界大会です。
ふぇぐ:俺が負けたやつな!(笑)
rigze:紅茶さんが≪黙示録≫を盤面に撃つ場面なのですが、あれは語り継がれてる伝説のプレイです。いまは戦略的に自分の盤面を空にするプレイが主流になってはきたんですけど、当時はそういった発想を誰も持っていなかったので、そのプレイを見たプレイヤーにとっては忘れられないシーンだったと思います。
ふぇぐ:「95%負け」を「100%負け」にされたプレイでした。もし相手の盤面にカードが残っていたら、僕の次のドロー次第ではワンチャンスあったんですよ。その可能性も消してくる、見事なプレイでした。
rigze:あと、翌年の世界大会でのふぇぐさんの≪ポセイドン≫も勿論、伝説のプレイです。≪ポセイドン≫にたどり着くための最大ドロー効率に徹して、自分の唯一持ってる勝ち筋を全力で拾いに行った伝説の一戦ですよね。
ふぇぐ:あれは結構、絶望的な場面だったんですよ。前のターンの対戦相手のプレイ的に、次ターンで僕が負けることはほぼ100%だと思っていたので、守護を持っている≪ポセイドン≫を引くしかないと考えていました。「本当に頼む!」と言いながらドローを繰り返して。
rigze:ラストドローで引けたというのも伝説ですよね。途中で≪ポセイドン≫に到達する可能性はあったのですが、最後の最後、残りPPが2になり、ラストチャンスで引き当てたのが感動的でした。
あと、これは盛り上がった場面というよりも、当時プレイヤーとして見ていて、めちゃくちゃすごいと感じたのが、直近の世界大会(2021)で。kakip選手が≪リペアモード≫を1枚だけ融合して≪叡智の結実≫を打ったシーンがありまして、≪叡智の結実≫は2枚融合しないと効果が発動しないカードなのに、1枚しか融合しなかった。それによって自分の手札が燃えずに済んで、そのプレイのおかげで勝っていたのには感動しました。
ふぇぐ:すごいよく覚えてるね。
rigze:もっと語りたい試合沢山ありますよ!(笑)
野田:僕が印象に残っているのは、『RAGE Shadowverse 2022 Spring』の決勝(sakuya VS ぱらちゃん)で、観ていた全員がリーサルに気づけなかった回。
あれは何回も見ちゃいます。実況も「あれ? あれ? あるぞ!」ってなっていて、あの瞬間がすごく好きなんです。
ーーギャラリーも実況・解説も誰も気づいていなかったですよね。
ふぇぐ:なかなか起きえないことですね。周囲の人間って、常に選手の手札が見えているじゃないですか。だから選手の2人がリーサルに気づいていなかったとしても、周囲の人間にはリーサルが見えているというのは良くあること。だから今回のような、選手だけがリーサルに気づいているというのはすごく珍しい。「よく気づけたなぁ」という印象です。
今後のシャドバに期待すること&自身がやっていきたいこと
ーーここまでで7周年の振り返りができたので、最後に未来の話をしていきたく。みなさんが今後のシャドバに期待することや、みなさんがシャドバでやっていきたいことについてお話をお聞かせください。
村上:僕らはシャドバに関して、仕事でもプライベートでも、本当に深く入りこませてもらっているので「来年からは他の芸人に変えよう」と思われないように、しっかりシャドバをプレイして楽しんでいこうと思います。
野田:僕は『RAGE』の初日を突破したいですね。いろんなデッキをちゃんと触るようになってきて、つくづく大変さを感じます。
だってみんな、全部のクラスのデッキでグラマスに到達できるぐらいやり込んでいるじゃないですか。でもいろんなデッキを覚えていくと、他人の対戦を見るのがめっちゃ面白いですね。「なんでこんなことを考えたのか」「なんでここでカードを置かなかったのか」とか、1つのデッキしか練習していないと、自分のデッキの都合ばっかり考えちゃうじゃないですか。
でも相手のデッキも知ってると、相手の思考も考慮したうえで行動を考えられるので、そういう戦いがめっちゃ面白いし、子どものころのように「ただ強いカードを出したい」という欲だけじゃなくて「最終的に勝てばいいんだ」という考え方に自分自身が変わってきている。シャドバを練習していると、そうやって大人になっていく自分が見えて嬉しいんです。
あと、シャドバは弱いカードがずっと弱いままではなくて、頻繁に環境が変わるじゃないですか。その環境が変わったタイミングで1から学び始めても、それを積み重ねていけばプロの人たちに少しずつ近づけるし、誰でも頑張れば1年でグラマスになれるというのは、本当にありがたいシステムです。
ふぇぐ:ここまで環境ががらりと変わるカードゲームってなかなかないですよね。
rigze:プロと同じ土俵に立てるというのも、やりがいがありますよね。
野田:本当にやりがいのあるゲームです。
rigze:お忙しいマヂラブのお二方がここまでシャドバをやってくれているのは本当に大きいですね。それこそ、僕は野田さんが初心者だった時からプレイを見させてもらっているのですが、上手いシャドバプレイヤーって、みんな大体同じところで長考しがちで。最近の野田さんは、その上手いプレイヤーの長考の仕方をしてきてるんですよ。
野田:師匠(rigze選手)に教えてもらいながら頑張っています。
ーーrigzeさん自身は今後、シャドバとどのような関わり方をしていこうと考えていますか?
rigze:ありがたいことに、『マジカルラブリーの全力!アニシャド応援部』を始めとして、いろんなテレビ番組にも出させてもらったり、シャドバのイベントに呼んでいただく機会が多いので、プロとしてシャドバプレイヤーの代表であることを忘れずに、シャドバを知らない層にもシャドバの魅力を広めていきたいです。
ふぇぐ:僕に関してはシンプルで、すでにシャドバを知っている人達をもっとハマらせるのはrigzeとかほかのプロに任せて、僕はこういうメディアの取材などを通じてシャドバを知らない人にシャドバのことを知ってほしいです。
シャドバのことは知らなくても「ゲームで賞金1億円を手にしたのはどんなヤツなんだろう」という興味から入ってもらっても、結果的にシャドバを知ることになるわけなので、そうやってシャドバを認知する母数が増えていけば、その中から実際にシャドバをやってくれる人も増えると考えているんです。
ーーシャドバって、良くも悪くも本格的なeスポーツというイメージがついたと思いますが、逆にそれが敷居の高さになっている気もしていて。そのシャドバのイメージを拡張しつつ、間口を広げられるのがここにいる4人だと思うのですが、何かアイデアはありますか?
ふぇぐ:カードゲームはどうしても見て楽しむためのハードルが高いので、敷居の高さはある程度はしょうがないんですよね。カードゲームの性質上どうするのがいいのかは難しい部分ですよね。
村上:『#マヂカルシャドウバース』みたいな雰囲気で、ちょっとライトな感じの場で下手くそ大会とかやったらいいんじゃないですか。
ふぇぐ:ミスを笑いに変える……みたいな。
村上:そうそう。大勢が観ている状況だと、ミスるのが怖いじゃないですか。みんなに「こんなんもできねえのか」みたいに言われるのって。
ーーミスをボケだと取って、それにみんながツッコミをいれていく空気づくり。芸人さんならではの発想ですね。
村上:そうですね!「このプレイはひどいですねぇ!」みたいな感じでイジっていきたい(笑)。ミスった人のダメージにならないような空気作りができれば「このくらいの軽い気持ちで遊んで良い」というのが伝わるんじゃないかなと。
普段、僕らがシャドバをプレイしているときって、雑にプレイしている時もあるじゃないですか。電車で帰る時に気軽にプレイするのもOK、だということを伝えたいです。
野田:僕、ロケバスに乗りながらシャドバやっていたら、山に入っちゃって、圏外になってそのまま負けましたもん。
一同:(笑)
ーーここにいるみなさんであれば、そういった新しい空気作りができる気がします! 今回はありがとうございました!
■詳細情報
『Shadowverse』では7周年キャンペーンを開催中。詳細は下記の特設サイトへ。
「Shadowverse 7周年特設サイト」 https://shadowverse.jp/anniv/7th?lang=ja
また、インタビュー内で話題に出ていたマイローテーションのフォーマットを使用した7周年記念大会のエントリーも絶賛受付中。気になった方は下記のエントリーサイトへ。「Shadowverse 7th Anniversary Special ミリオンカップ」エントリーサイト https://sv.j-cg.com/sventry/v0A2fkQjdzsR
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