アウトドアシーンを豊かにしてくれる“ポータブル電源” 黒子的デジタルガジェットだが侮るなかれ
いまやアウトドアシーンや非常時に備えたいアイテムとして認知されているガジェットのひとつに“ポータブル電源”がある。デジタルガジェットとしては決して派手ではなく、黒子的な存在なのだが、これの有無によって環境が変わると言っても過言ではない。某プロレスラーの名言をオマージュすると「電気があれば何でもできる!」状態で、アウトドアフィールドに文明の利器を持ち込む事が可能となる。今回はサンワサプライの『ポータブル電源(700-BTL052)』を借りて実際に使ってみた。
大容量なのにコンパクトで車のラゲッジルームにさっと収まる
実機はW33.7×HS27.8×DS23.5cmとかなりのコンパクトサイズ。車に積んでもラゲッジスペースを圧迫する事なく収まってくれる。それでも、1120Whと大容量で、65W位の液晶テレビなら約11時間繋ぎっぱなしでも視聴できるほど。
出力は5系統、入力は3系統で対応 液晶でリアルタイムに残量も分かる
家電もそのまま使えるAC電源を備えており、最大出力は1000W。高出力の電子レンジも使うことが可能だ。出力系統は5種類あり、AC×3、USB(タイプC×1、タイプA×3)、DC×2、シガーソケット×1と豊富。AC出力は正弦、50/60対応なので家で普通に繋ぐ感覚で野外でも家電などを使える。また、液晶ディスプレイで残量や入出力ワット数がリアルタイムで把握できるのもありがたい。なお、入力は3系統で付属のACアダプタからの充電、自動車のシガーソケットからの充電、そしてソーラーパネル(充電)も可能だ。
持ち運びも楽で、高い安全性&安定性も特長
また、こちらのポータブル電源は使い勝手良さとバッテリーの安全性も特長。本体重量は13.5kgで持ち運びも苦にならない。上部にグリップが付いているので掴みやすいし、底面には滑り止めも設けられているので安定感も抜群。また、独自のバッテリーマネージメントシステムとオーバーヒート防止のファンも付いているので安全性も高い。なによりもバッテリー自体が発熱や発火の危険性が低い「リン酸鉄」のリチウムイオン電池を使っているのが、安全面を重視するユーザーにとってはありがたい所。
1台あるとアウトドアシーンをより豊かにしてくれる
今回は念のため、編集部で100%に充電した状態で屋外に持ち出して数時間使ってみたが、正直、バッテリー残量を気にすることもなく一晩を過ごすことができた。(屋外気温にもよるのだろうが)バッテリーの発熱なんて場面もなかった。
なによりも屋外で家電やデジタルガジェットを何の手間暇かけずに「そのまま使える」という手軽さがありがたかった次第。例えばビールサーバーを持ち込んで山の中でも生ビールを飲みたい!なんて、普通ならできないシチュエーションもポータブル電源があると可能となる。地味な存在だが、あると頼りになるし、アウトドアフィールドでも◎◎をしてみたい!という希望も叶えてくれる。1台あるとソト遊びを盛り上げてくれる素敵なデジタルガジェットなのだ。
アウトドアシーズンが本格化するこれからの季節、黒子的なポータブル電源は必須ガジェットとしてチェックしておきたい。
参考情報
サンワサプライ
https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/700-BTL052