ヒカル、300日間DMを送り続けてきた難病を抱えるファンと対面 動画編集者として採用に踏み切る

 YouTuberのヒカルが、約300日欠かさずにDMを送ってきたファンと対面。脊髄性筋萎縮症という難病を受け入れ、前を向く青年と出会い、何を話したのか。

「僕は歩けないから会いに行けない」289日間ずっと毎日ヒカルに会いたいとDMをしてきた少年に会いに行きました

 今回対面したまなとは、ヒカルの古参ファンであり、約300日間、動画に対する感想を長文のDMで送信していた。しかし、返信が返ってこないため、自身が「脊髄性筋萎縮症」という難病を患っていることを告白。イベントに行きたいが、全身の筋肉が通常よりも発達していない病状により、外出はおろか歩行もままならないことも伝えた。これには普段DMに返信することがないヒカルも、つい反射で返信してしまったと語る。

 実際、まなとと相対したヒカルは、「全然卑屈な感じがしないし、前向きに生きている」「300日間もDM送り続けられる人は過去にはいなかった」など、まなとの継続力やメンタルを称賛。

 現在は全身が思うように動かない中、在宅ワークでお金を稼ぐなどハンデを背負う中で自分のできることに全力を尽くしている。その姿を見てヒカルも「自分が与えるだけじゃなく、学ぶ部分もある」と発言し、言葉をつまらせる場面もあった。

 まなとは「病気を患った自分だからこそ、障がい者に対する偏見をなくすために発信したい」と夢を語った。在宅ワーク以外にも動画編集や手を使わない「視線入力」についての解説をするなど、様々なことに挑戦しているという。

 ヘルパーを雇うだけでもお金がかかる現状から、もっとお金を稼げるようになりたいというまなとに対し、ヒカルは「トークもできるし頭も良い。いくらでも方法はある」と助言。まなとも、将来的にはFXや投資を勉強し、資産運用をすることも視野に入れているという。

 動画の終盤で、まなとは「雇ってほしい」と胸の内を明かした。ただ、“情”で繋がることはしたくないと言い、あくまで関わることで双方にメリットの生まれるよう、“ビジネス”としてのパートナーを目指しているという。「やる気と熱意はある」と語るまなとに対し、ヒカルは300日間続いたDMから継続力を評価。加えて、ヒカルが過去に公開した編集のないポケモンカードの動画を自己流に編集してみるなど、行動力もある。

 その側面から、まずはお試しでポケモンカード動画のテロップ入力からお願いし、将来的には投資でヒカル自身のお金も増やしてほしいと、ポテンシャルを加味して今回採用に踏み切った。

 色眼鏡で見ず、正当な評価を下せる人が少ないだけに、視聴者からは賞賛の声があがった。普段歯に衣着せぬ物言いで良くも悪くも注目を集めるヒカルだが、今後もこういった影響力の使い方で、良い方向に世の中を盛り上げていってほしい。

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