にじさんじ・天宮こころは“柔剛一体な配信スタイル”でVTuber界の空を翔ける キュートでパワフルなドラゴンガールの魅力
現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。
メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ数年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。
元1期生がデビュー5周年を迎え、彼らを筆頭に現在約150名のメンバーが所属・活動しているにじさんじ。その層の厚さで今後も大きな影響を与えるだろう。
しばらくのあいだ紹介している30~40名は、にじさんじ始動から2年目にあたる2019年2月8日以降にデビューしたメンバーだ。現在のにじさんじのなかでも主軸を担う、重要メンバーが揃っている世代でもある。
このような経緯もあり、すでに2019年のデビュー組は4年目を迎える中核メンバーとなり、配信・イベントなどをこなしてきた場数も多く、決して新人と言える立場ではない。
2021年6月からはバーチャル・タレント・アカデミー(VTA)が発表され、運営元・ANYCOLOR株式会社によるタレント育成プロジェクトがスタートすると、2023年5月上旬現在までにRanunculus・VOLTACTION・Idios・Oriens・Dyticaとグループとして数多くの面々がデビュー。
一部のにじさんじタレントからは「新人のデビューが速すぎて名前が覚えられない!」と声があがるほどの、ここ1年のデビューラッシュ。このペースは2019年頃とほぼ同じであり、彼らこそが新人といっていいはず。
そんななかにあって、デビューしてから3年以上経過したいまでも「にじさんじ所属新人バーチャルライバー」を前口上に、多くの配信で“ゆるふわ”ムードを生みだしてくれるタレントがいる。それが、今回紹介する天宮こころだ。
天宮は2019年8月8日に初ツイート、8月13日の初配信でデビュー。ツーサイドアップに仕上げた濃い青色の髪型に、淡い青色のフリルスカート型の衣装、金色の瞳がチャームポイントだ。
どこか丸っこく、フワフワとした声と発声の細さもあってか、発音・滑舌が悪く聞こえてしまいがちで、彼女にまつわる話題ではその喋り方が定番のネタとなっている。
とはいえ、ひとたび配信中にアクシデントに見舞われれば大きな声を出してハッキリと発話することもあり、舌足らずなのではなく室内で配信しているが故の問題なのかもしれない。
くわえて彼女の場合は、その滑舌の悪さが彼女のフワフワとした声色をより特徴づけることに繋がり、デビュー当時から現在まで続く彼女の“魅力”としても広まっている。
ちなみに、これまで2度開催された「にじさんじ」をテーマにした大型クイズ大会では、「天宮こころの声」にまつわるクイズが2度出題されている。『にじさんじクイズ王決定戦』においてはクイズ解答者として出演していた天宮本人以外、全員が間違える結果に終わってしまった。
出題時の映像を見ていただければわかるように、特徴的な声を持っていることがハッキリとしている。