『Adobe Premiere Pro』の新機能「文字起こしベースの編集」が革新的 テキストを編集するように動画を編集

数多の可能性が生まれるアップデート

 特に人が言語を話しているようなコンテンツを作るには最高のアップデートだ。とりあえず『Adobe Premiere Pro』に読み込むだけでシーンに応じた最適な文字量のキャプションを生成できるのに加えて、多言語字幕を生成することもこれまで以上に簡単だ。

 加えて個人的には、これまでの「動画編集」という作業の工程・工数をまったく根底から変えてしまう衝撃的なアップデートだと感じる。編集作業がよりスムーズかつ効率的に行えるようになるのはもちろんのこと、例えば、特定の部分をカットする必要がある場合、テキストを編集するだけで自動的に動画がカットされるというのは、以前の動画編集にかけていた作業工程を考えるともうまったく別の作業だといっても過言ではないだろう。

 また、単なる業務効率化の面だけでなく、アクセシビリティの面でもすばらしいアップデートだと感じる。特に聴覚にハンディキャップを抱えるようなクリエイターにとっては、耳が聞こえなくても動画編集をできる場面が増えるかもしれない。

 「文字起こしベースの編集」は、従来の編集作業に比べて、より効率的かつ正確な作業が可能となり、編集作業のストレスを軽減することができる画期的な機能と言える。この他にも、「自動トーンマッピング機能(異なるカメラで撮った映像の色合いを自動的に調整できる機能)」などのアップデートが行われているので、『Adobe Premiere Pro』のユーザーはぜひ試してみたうえで、これらの機能の活用方法と、その可能性について考えてみてほしい。

〈参考〉
https://www.youtube.com/watch?v=AFokByqJS_Q
https://helpx.adobe.com/premiere-pro/using/text-based-editing-faq.html

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