連載:著名人に聞く「ゲームと音」の重要性(第五回:武知海青)
THE RAMPAGE・武知海青が語る、妥協したくない“ゲームと音”へのこだわり
「もっと早く出会いたかった」 “固定概念”を覆した『Arctis Nova Pro Wireless』の実力
――取材前に、ゲーム環境を白色主体にされたと聞いたんですが、それに切り替えたのは最近なんですか?
武知:引っ越しをしたのが昨年なので、わりと最近ですね。それまでは機材を真っ黒に統一していたんですけど、なぜかその時のゲーム環境を好きになれない自分がいたんです。なにか新しいエッセンスを加えたら好きになれるんじゃないかと思って、引っ越したタイミングで真っ白にしたんですよ。テーブルもキーボードもイヤホンも、PCも全て白のアイテムに変えたんです。そこから輝いて見えるようになったというか、自分の空間を手に入れたという感覚になって。やっぱり白っていいなと思いましたね。でも、僕は白黒が好きなので、今はだんだん黒の割合も増えてきています。
――ガジェット選びでいうと、色以外で重視している基準はありますか?
武知:デザイン性ですかね。もちろん一番は性能なんですけど、その次はデザインかなと。ぱっと見たときに統一感があるものを揃えるようにしています。
――音の面でいうといかがでしょう? 武知さんはアーティストとして活動されていますが、音とゲームは結構密接に繋がっている気もしているんです。音を聴く用とゲームをする用でイヤホンやヘッドホンを分けている人もいれば同じ人もいるのですが、武知さんはいかがですか?
武知:僕、結構音周りには妥協したくないタイプなんです。家のリビングにもホームシアター用のスピーカーを置いたりしていますし、立体音響で聴ける空間を作っていて。ゲーム用にはShureのイヤホンを使っているんですけど、『Apex Legends』の銃声って、結構高音が強く出るんですよ。低音が得意なデバイスもあれば高音が得意なデバイスもある中で、今回『Arctis Nova Pro Wireless』をつけさせていただいたときに、すごく感動しました。
――どのように違いを感じました?
武知:こんなに高音を抑えられるんだと思って。耳の奥にパスーンとこない感じの滑らかな高音を聴いたときはとても驚きました。僕はずっとイヤホンでプレイしていたので、なんとなく「イヤホンじゃないといけない」という固定概念があったんですが、これからはヘッドホンにしようと思うくらいに。
――『Arctis Nova Pro Wireless』は特にシューティングゲームやFPSゲームだと、足音と銃声がすごくクリアに聞こえますよね。今回、独自アプリの「Sonar」もあわせて使っていただいたかと思いますが、いかがでしたか?
武知:「Sonar」を使うと、それぞれのゲームに合ったイコライザー設定に変えられることも面白かったですし、プリセットの種類も「え、このゲームもあるんだ?」というくらい豊富にあって(笑)。
じゃあ設定が難しいのかといわれたら、全然そんなこともなくて。デバイスをつないだら、勝手に認識してくれるので簡単でした。実は、4年くらい前にも一度、ワイヤレスのヘッドホンを買ったことがあるんですよ。そのときは設定が難しいのと、音が若干遅延してしまったことで「これだと無理だな」と思って、それからずっとイヤホンだったんです。でも『Arctis Nova Pro Wireless』はワイヤレスなのに遅延もないし設定も簡単だし、「ヘッドホンを避けていてすみませんでした!」って感じですね(笑)。もっと早く出会いたかったですよ。
――プリセットやそのカスタマイズだけでなく、プレイしているタイトル専用の設定をいちから作ることもできますよ。
武知:そうですよね。僕は今回、『Apex Legends』のプリセットをカスタマイズしてみました。プレイするときは結構音量を大きめにするので、その中でもより大きく広がるような感覚を見つけるために、ワイドめの設定にしたんです。
――先程デザインを重視しているというお話もありましたが、その点ではいかがですか?
武知:ヘッドホンのマイクって、外に飛び出すデザインをしているタイプが多いじゃないですか。普段使いするときって、マイクが出てるとちょっと恥ずかしいといいますか、さすがにあからさますぎるんですよね。でも『Arctis Nova Pro Wireless』はマイクを格納できるので、そのあたりもクリアしていて良かったです。
――ヘッドホンについているマイクって、物によっては質が良くなかったりしますけど、これはアクティブノイズキャンセリングもついているマイクなので、かなりクリアに聴こえるんですよね。
武知:そうなんですよね。音もすごくしっかり拾ってくれて、「こんな音も拾うの!?」と思いました。
――ちなみにマイクの反対側、ハウジングの部分にはバッテリーが入っています。バッテリーは2つ付属しているので、「ワイヤレスベースステーション」を使って片方のバッテリーを充電しておいて、充電が切れそうになったら入れ替えてあげれば、またすぐに使えるんです。なので長時間ゲームをプレイする方でも安心して使えるんですよね。
武知:これもすごいですよね! 昔ワイヤレスヘッドホンを使っていたとき、充電が切れたら、外してからDiscordで「一瞬だけ充電するね」って伝えて、充電しながら無音で一戦プレイして、また電源を入れる、みたいなことを繰り返していたことがあったんですけど(笑)、それが解消されるんですね。まさに“無限ループ”じゃないですか。しかもこのヘッドホン、つけてる感覚もあまりないですよね。
――そうですね。重量感が全くないわけではありませんが、かなり軽い部類ですし、イヤーカップの部分や頭頂部を支えるバンドの部分がめちゃくちゃ柔らかいんですよね。
武知:そうそう。これなら長時間つけていても疲れないなと感じました。
――あとは最近販売が始まったんですけど、ヘッドバンドとスピーカープレートのカスタマイズもできるようになったんです。4色あるので差し色になるのかなと。
武知:これもいいですね。ゲーミング環境にこだわっている方も多いですし、配信映えもしそうですね。赤と黒の組み合わせなんか、好きな人が多そうですよね!
――『Arctis Nova 1』のほうは、イヤーパッドがメッシュ素材になっているので、蒸れないんです。今回試していただいたのはホワイトのモデルですが、白と黒を両方試してもらって、いかがでしたか?
武知:これもいいですよね。白にグレーの配色は、個人的にもすごく好きなバランスのカラーリングです。
ーーしかも、「Arctis Nova」シリーズの1、3、7は、3モデルともすべて同じ40mmのオーディオドライバーが内蔵されていて同じ音質を体験できるので、一番シンプルな3.5mmオーディオケーブル接続の有線モデル『Arctis Nova 1』を選ぶのもありだと思います。
武知:そうですね。いま入り口に立っている方、これから本気で上手くなりたいという方にはすごくおすすめです。僕も思わず感動しちゃったので、ぜひ一度試してもらいたいです。絶対買っちゃうくらいの感動を得られるので(笑)。
ーー「360° Spatial Audio」のおかげで、普段全然拾えない足音を拾えたり、相手の位置がばっちりわかりますからね。
武知:そうですね。僕の実体験のお話になりますが、いままでは銃声の高音でどうしても耳がキーンってするので、若干音量を下げていたんです。でも、一方で足音はすごく繊細なので、聞き逃して撃ち負けてしまうことも多かったんですよ。
でも、『Arcits Nova Pro Wireless』を使ったら相手より先に気づけることが多くなったんです。昨日も友人とプレイしていたときに、ボイスチャットで「(敵が)右にいる」と報告したら、「え、本当に? それ聞こえてるの?」って言われたりして(笑)。いや、これは絶対いる、って行ってみたら本当にいて。すごく繊細な音も拾ってくれるし、このエピソードからもわかるとおり、ちょっと他の人より1枚上に行っている感触がありましたね。革命でした。本当に感動したので、(読者のみなさんにも)1度試してほしいです(笑)。