エオルゼアの冒険と物語を「最高のオーケストラと音楽」で追憶するーーオケコン映像も収録したサントラがどこまでも豪華だった

 『ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)』の楽曲にフルオーケストラアレンジを施した『Eorzean Symphony』の楽曲を、高音質のBlu-ray Disc Musicで収録したシリーズの第3弾『Eorzean Symphony FINAL FANTASY XIV Orchestral Album Vol. 3』が4月26日に発売された。

Eorzean Symphony: FINAL FANTASY XIV Orchestral Album Vol. 3 – Trailer

 今作は、昨年12月に発売されたCDアルバム『FINAL FANTASY XIV Orchestral Arrangement Album Vol. 3』の7曲+1曲の全8曲が収録された「オーケストラアレンジパート」と、東京ガーデンシアターで開催された『FINAL FANTASY XIV ORCHESTRA CONCERT 2022 -Eorzean Symphony-』の全プログラム(MCを除く)が収録された「オーケストラコンサートパート」という、2つのパートを収録した大ボリューム作品で、1つの作品で複数の楽しみ方ができるところがポイント。それからなによりも、これまで同様のBlu-ray Disc Musicの高音質&映像によって、まるでコンサートホールにいるかのような臨場感に包まれる。

 「オーケストラアレンジパート」は、「Shadowbringers」や「Tomorrow and Tomorrow」「To the Edge」「Flow」「終焉の戦い」などのお馴染みの楽曲を、オーケストラアレンジのサウンドと映像で楽しむことができる。通常の2ch音源はもちろん、5.0ch音源も収録しており、こちらはまるで指揮者の立ち位置で聴いているような「ニアVer.」と、ホール全体を見渡せる客席後方で聴いているような「ファーVer.」という2つの聴き方ができ、2ch音源と合わせると計3種類の聴き方を楽しむことができる。「ニアVer.」は、『FFXIV』のオーケストラコンサートでお馴染みの指揮者・栗田博文氏がステージで耳にしている音を疑似体験できるようなイメージだ。栗田氏になった気分で、指揮棒を振るマネをして手をあちこちにぶつけてしまわないようにご注意!

Tomorrow and Tomorrow - Eorzean Symphony: FINAL FANTASY XIV Orchestral Album Vol.3

 もうひとつの「オーケストラコンサートパート」は、昨年12月に東京ガーデンシアターで開催された『FINAL FANTASY XIV ORCHESTRA CONCERT 2022 -Eorzean Symphony-』から、18日の模様を収録。指揮者・栗田博文、演奏・東京フィルハーモニー交響楽団というお馴染みの演奏陣に加え、コーラスにはGLORY CHORUS TOKYO、ゲストボーカリストにはJason Charles MillerとAmanda Achenの2人が参加。想像を超えた壮大さで繰り広げられたステージは、4カ月経ったいまでも鮮明だ。こちらは第1部の新生/蒼天/紅蓮編、第2部の漆黒/暁月編、さらにアンコールまで楽しむことができる。

Close in the Distance - Eorzean Symphony: FINAL FANTASY XIV Orchestral Album Vol.3

 同公演は約3年ぶりに国内で開催されたファン待望の公演で、世界中から注目を集めたコンサートだった。ソールドアウトだったことから観に行けなかったファンも多く、映像作品の発売が待ち望まれていた。今作はそんなファンの声に応えた形でありながら、当日観に行った人でも思わず食指が動いてしまうような特典が満載だ。しかもオーケストラアレンジパートとオーケストラコンサートパートを合わせたトータル収録時間は、なんと約2時間30分にもおよぶ。スクエニの“ここまでやるのか!感”には、嬉しい悲鳴が止まらない。

Endcaller - Eorzean Symphony: FINAL FANTASY XIV Orchestral Album Vol.3

 また、おなじみの音源ダウンロード機能が実装されているのも嬉しい。MP3音源29曲分、ハイレゾFLAC音源8曲分をディスクに同梱し、ユーザーのお好みでどんなフォーマットでも楽しむことができる。さらに再生中のお楽しみ機能として、公演パンフレットにも掲載された「宮野幸子×祖堅正慶Special talk」の楽曲コメントを一部表示可能な上、封入特典として『FFXIV』のゲーム内で使用可能な2曲分の「オーケストリオン譜」を入手することができるアイテムコードが封入されている。本作を楽しんだその後で、エオルゼアに戻った先にもお楽しみが待っているのは実に嬉しい。

 『FFXIV』のサウンドを手がけている祖堅正慶氏は、常々「音楽でゲームを追体験して欲しい」と語っている。THE PRIMALSのライブはもちろん、オーケストラコンサート、そしてパッケージ作品『Eorzean Symphony FINAL FANTASY XIV Orchestral Album Vol. 3』もしかり。それらによって『FFXIV』での体験が、よりリアルなものへと変換されるような、とても不思議な感覚がある。『新生エオルゼア』から、『蒼天のイシュガルド』『紅蓮のリベレーター』『漆黒のヴィランズ』『暁月のフィナーレ』まで。光の戦士たちと共に歩んで来た、『FFXIV』のサウンドが呼び醒ます、冒険の記憶と感覚。手に汗を握った戦闘、息をのんだあの美しい風景、仲間たちと育んだ絆と感動。どれもリアルで、一人ひとりのユーザーにとってはかけがえのない宝物だ。

 今作はさながら、その宝箱を開けるための起動スイッチといったところ。一人でひたりながら聴くもよし、仲間と思い出を語り合いながら聴くもよし、通勤や通学時などに聴けば、学校や会社がたちまち冒険の舞台へと変わるだろう。

■商品概要
商品名:『Eorzean Symphony: FINAL FANTASY XIV Orchestral Album Vol. 3』
発売日:2023年4月26日(水)
品番:SQEX-20090
価格:6,600円(税抜 6,000円)
仕様:Blu-ray Disc 1枚/特装デジパック仕様
封入特典:オーケストリオン譜2曲分(インゲームアイテムコード)
早期購入特典:「オリジナルステッカー」、「ビジュアルシート」 
発売元:株式会社スクウェア・エニックス
商品WEBサイト:https://www.jp.square-enix.com/music/sem/page/ff14/concert/2022/bdm/

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