人気YouTuber・鰐の爬虫類館がいよいよオープン　知名度を生かした防犯対策が“最強”といえるワケ

　4月2週目、爬虫類系YouTuber鰐が準備に長い時間をかけた爬虫類館をいよいよオープンさせることを発表し、その住所を公開した動画がYouTubeの急上昇にランクイン。動画のなかでは展示する生き物とともに、最強ともいえる防犯対策を明かしている。今回は、鰐の発言から人気YouTuberたちの知名度を生かした防犯対策に注目してみたい。

　ちゃんねる鰐は、爬虫類好きの鰐がペットとして飼育する爬虫類の豪快な食事シーンや生き物採集の様子などを収めた動画を投稿しているチャンネル。チャンネル登録者数は84万人（4月16日時点）を突破しており、爬虫類コンテンツを制作するYouTuberのなかではトップに立つ動画クリエイターだ。

　鰐は2021年8月に投稿した動画で、閉店してしまった昆虫館を買い取ったことを報告すると、爬虫類カフェをつくることを発表。しかしその後、以前のオーナーと約束していた廃棄物の撤去が予定通り行われなかったことや、過去に屋根裏で起こっていたボヤが聞いていた以上に大きかったことなどが発覚していた。購入当初から予想外のさまざまな障害が鰐を悩ませていたわけだが、ようやく「深谷爬虫類館」と命名されたこの施設が、今月20日にオープンする運びとなったのだ。

　今回急上昇入りしたのは、その爬虫類館の内部と所在地が明かされた動画。この爬虫類館では、鰐が爬虫類館で展示するために譲り受けた約2メートルほどのメガネカイマン2匹やワニガメ、真っ白なアルビノアオダイショウなど、近距離で眺める機会の少ない種類の生き物たちが展示されるとのこと。鰐によると、リクガメやレッドテグーなど一部の生き物とは、別途料金を支払うことで餌やりができるという。さらに鰐自身がペットとして飼育している生き物も多く展示することから、鰐にも会える可能性が高いとあって、ファンにとっては最高の場所になるだろう。

　この爬虫類館はこれまで住所が明かされておらず、どこにあるのか謎に包まれていたことから、今回の発表には大きな注目が集まった模様。しかしこの爬虫類館は人気YouTuberが経営する施設とあって、視聴者はもちろん、さまざまな人々が訪れることが予想される。昨今は凶悪な強盗事件がニュースで取り上げられることも多く、今回の詳細発表で珍しい生き物やお金を目当てに強盗に入ることを企む者も出てくるかもしれない。「そのようなことはお見通し」とでも言うかのように、鰐は今回の動画のなかで防犯に関して言及している。

　鰐は今回の動画で、施設内に多数の防犯カメラを死角がないように設置、警備会社によって24時間監視されていることを明かしている。「生き物を盗んだりとか、悪いことしようとしたら絶対にわかります」と発言し、お金を払わず生き物に餌を与えようとする者や、悪事を働こうとする者に向けて「そういう人間は絶対に許しません」と断言している。さらに悪事を働いた場合は、「監視カメラの映像とかをチャンネル登録者が84万人いるYouTubeのチャンネルで、晒したりとかしちゃうかもしれないですね」とお茶目に続けたのだ。

　84万人の登録者にそのような動画が届けば、瞬時にSNSで拡散され、ネットニュースになることは間違いない。鰐は「知り合いのテレビマンや雑誌記者に即座に顔写真を送信するかも」とも笑いながら話しており、そうなれば犯人の逃げ場はないだろう。鰐が運営するのは爬虫類館だが、YouTuberの中には飲食店を経営する者も多い。人気者である彼らが運営する施設・店舗は注目を集めやすい分、目立って狙われやすいというデメリットもあるかもしれないが、鰐の「チャンネルで晒す」という“脅し”は、実際に行うか否かを抜きにしても人気者ならではの知名度を活用した、最強の防犯対策といえそうだ。