ポータブル電源が活躍する意外なシチュエーションとは? BLUETTI JAPANが“世界初”の製品を届け続けるわけ

BLUETTI JAPAN、世界初へのこだわり

 ポータブル電源という製品ジャンルがある。大容量のバッテリーにUSBやコンセントなどのインターフェイス(接続ポート)を備えている製品だ。バッテリー容量に応じて大きさもさまざま。成人女性が片手で運べるコンパクトなものから、家中の電気を賄えるような大容量なものまで、用途に合わせて選ぶことができる。こうした多様なポータブル電源を開発・販売するメーカーの一つがBLUETTI JAPAN(ブルーティ・ジャパン)だ。

多様な製品が揃う公式WEBサイト。(公式WEBサイトより)

 BLUETTI JAPANは2009年に中国で創業したパワーオークグループのブランドで、ポータブル電源の市場では圧倒的なシェアを持っている。工場を持たないファブレスメーカーが増えている昨今においてパワーオークは自社工場での製造を行っており、300人の社員がR&D(研究開発室)に所属するという、バッテリーのスペシャリストが集う企業だ。

 製品の安全性にも力を入れており、いままで日本国内で10数万台の販売実績があるなかで、電池由来の発熱発火事故は0件。バッテリーにはリン酸鉄バッテリーを採用し、600度までの高温状況に耐える。夏の屋外でも安心して使える製品だ。

キャンプなどのアウトドアレジャーでも活躍する。(公式WEBサイトより)

 今年3月、東京ビックサイトで行われた「スマートエネルギーWeek【春】2023」では、新製品の『AC60』『B80』を携えて出展。同社が展開するさまざまな製品を網羅的に確認できる貴重な機会となった。

「スマートエネルギーWeek【春】2023」に出展したBLUETTI JAPAN。

 ところで、筆者はこうしたポータブル電源機器には「普段から家に置いておき、災害時の電源として使用する」などといった非常時・災害時に役立つもの、というイメージを持っていた。実際に話を聞いてみると、災害時の活用はもちろんのことだが、近ごろはさまざまなシーンで活用されているのだという。BLUETTI JAPAN・COOの川村卓正氏は、ポータブル電源の昨今の活用シーンについてこう語る。

BLUETTI JAPAN・COOの川村卓正氏。

「近ごろ、ポータブル電源が活用されているシーンは主に3つあります。一つはテレワークです。今はどこでも仕事ができるので、キャンプ場や郊外の公園で仕事をする人がとても増えている。『ポータブル電源を持ち出して郊外で仕事をする』というスタイルで使われる方がとても多いんです。他にも、安いアパートを契約してポータブル電源を持ち込めば固定費を払わずに電気を使えます。こうした2拠点生活の柱として導入する方も増えています」

小型の『EB55』。多様なインターフェイスを備えており、机に1台置くだけでも便利に使える。2拠点生活にも活用できそうだ。

「もう一つはアウトドアでの活用ですね。多くのキャンプ場は発電機の持ち込みや車のエンジンアイドリングを禁止しており、ポータブル電源が役立ちます。静音性が高く、燃料を燃やすこともありません。お湯を沸かしたり電子レンジを動かしたりすることはもちろん、小型のプロジェクターを使ってキャンプ場で映画を楽しむ、なんて使い方もできます」

会場にはキャンプ風にレイアウトされた『EB70S』の姿も。800Wの定格出力が可能なモデルで、USB PB充電にも対応する。

「最後の一点は災害への対策です。これは弊社としても重要なシーンだと捉えており、たとえばいくつかの機種にはライトが付いていますが、これはボタンを押すと『S・O・S』のモールス信号で点滅するようになっています。小型のものでも、備えとして一つあるだけで安心できると思いますよ」

『EB3A』でモールス信号が灯る様子を見せていただいた。ボタンを数回押すとライトが点滅する。

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