連載「#bienoZ世代インサイト」第1回
現役女子大生3人に聞いた"Z世代のリアルなアプリ事情" 自撮りのカメラは「ノーマルが好きな人って多い」など意外な結果も
ミスコン出場者たちが使っている“写真・加工アプリ”とおすすめアプリとは?
――では、次の部門にいきましょう。写真・加工アプリのランキングを見ると『Pinterest』が1位、『Picsart』が2位、『SODA』と『LINE Camera』が同率3位、『Dazz』が5位でした。お二人はこの中だとどのアプリを使っていますか?
永津:私は『Pinterest』と『Dazz』を使っています。
石本:私も『Dazz』使ってます! あとは『Picsart』。
――お二人とも『Dazz』は共通しているんですね。
永津:私たちの世代は、フィルムカメラが流行ったので、その影響もあるのかもしれません。
奥原:なんだかんだ、フィルムカメラを持ち歩くのって大変だったりするもんね。
永津:そうなんです。現像とかも面倒なので、スマホで同じような写真が撮れるならそれでいいかなって。
――『Pinterest』は、どのような時に使うのでしょうか。
永津:ミスコンの最中は、映える写真の撮り方を学ぶために使っていました。アクセサリーとかも、検索するとそのままサイトに飛べたりするんですよ。
――『Picsart』は?
石本:編集に使っていますね。画像を切り取ったり。
――そのほかに、画像のアプリで使っているものはありますか?
永津:あっ、『meitu』もオススメです!
石本:私も使ってる! 細かく編集ができるので、ミスコンに出場していた子たちも使っていました。
奥原:みんな、便利なアプリの情報ってなにで集めてる?
石本:私は『YouTube』で仕入れます。オススメのアプリ紹介とか、インフルエンサーの質問コーナーとか。
永津:私の場合は、完全に友だちです。トレンドに詳しい子が多いので、『BeReal』とかも、友だちに教えてもらってやりました。
奥原:『BeReal』はどういうアプリなの?
永津:毎日同じ時間に通知が来て、自分の写真を送るんです。他の人の写真を確認するのも、自分の顔を撮らなきゃいけなくて。
奥原:すっぴんでも撮らなきゃいけないんだ! 浮気防止にはなりそうだけど、結構ハードル高いね。
永津:たしかに(笑)。
――やはり、ミスコンに出場してから、使う写真・加工アプリは変わりましたか?
永津:そもそも、ミスコンに出る前は自撮りをすることがなかったので……。
――そう考えると、自撮りをする機会ってなかなかないですもんね。
永津:そうなんですよ。友だちと撮る時も、基本的にノーマルカメラで。
石本:私は、友だちの加工アプリで撮ることが多かったです。自分で入れるようになったのは、ミスコンに出てから。
奥原:友だちと撮る時って、ちょっと気を遣うよね。ノーマルでいいかな? とか。
石本:そうそう。ちょっと加工強いかな? って。
永津:私は逆に、ミスコンに出てから加工をつけなくなりました。フィルターをつけるとDMが来ちゃうんですよ。「そのままの方がいい!」とか。
奥原:なるほど。ノーマルが好きな人って多いよね。
石本:結局、自分のスマホで撮ってもらうのがいちばん安心するかも。
――ゲームについての調査結果では、『Among Us』が1位、『みんはや』が2位といった結果になりました。みなさん、ゲームはあまりやられないのですか?
永津:やらないですね。
石本:男子はやっていますけど。授業が一緒になった人とか、隣で三画面を駆使してやっているので、「すごい……」って。
奥原:『東大王』(TBS系)の影響もあってか、『みんはや』のように常識を問うクイズを入れている人もいます。
永津:そういえば、コロナ禍の最初のころはオンライン人狼を入れていました。
石本:みんなでできるゲームは、ディズニーの待ち時間とかにもいいですよね。
奥原:ひとりでいる時は、ゲームするなら『YouTube』とか『Netflix』を観るか、となるかもしれません。
――エンタメのアプリでは、1位が『Netflix』、2位が『Amazon Prime Video』、3位が『TVer』、4位が『ABEMA』、5位が『少年ジャンプ+』と面白い結果になっていますね。お二人も『Netflix』は結構使っていますか?
永津:そうですね。韓国ドラマが好きなので。アニメを観る時は『Amazon Prime Video』で、『ABEMA』では『オオカミくんには騙されない』シリーズを観たり、『RIZIN』のPPV(ペイパービュー)を購入したこともあります。
中本:私も、韓国ドラマを観るために『Netflix』を入れています。
奥原:自分の好きな時間に、好きなものを観られるのは大きいですよね。
中本:最近、全然テレビを観ていないかも。
奥原:ドラマがやっている21時とかって、大学生は家にいることが少ないですからね。でも、今は『TVer』で見逃し配信を観られるのでいいですよね。『silent』(フジテレビ系)のように話題になったドラマは、みんな『TVer』でチェックをしています。
ーーなるほど。調査結果では、今年注目のアプリとして『MOODA』『トリマ』『OiTr』の3つが挙がっています。みなさんのなかで使っている・知っているアプリはありますか?
永津:わたしは無いですね……。
石本:『トリマ』はつい最近インストールして使い始めました。移動距離が長いので、すぐにポイントが貯まって驚いています(笑)。
奥原:石本さんにはピッタリのアプリかもしれない(笑)。『OiTr』は公共施設の個室トイレに生理用ナプキンを常備して無料で提供してくれるフェムテック的なアプリで、各大学にも設置されているんです。『MOODA』は今日の体調を似顔絵的に記していくもので、ライフログ的に使えるんです。
――続いてはホーム画面について教えてもらいたいのですが、調査の結果だとシンプルなパターンと、Dockにフォルダを設定する機能重視のパターン、フォルダやアプリのアイコンをカスタマイズするパターン、ブックマークなどをそのままホーム画面にとにかく並べるパターンなど、4種類があるようですね。
奥原:2人とも、めちゃくちゃシンプルなタイプだね。
永津:私は、ずっとシンプルです。
石本:可愛くしようかなと思ったこともあるけれど、挫折してしまいました(笑)。
奥原:私も、高校生の時とかは可愛くしてたけど、いまはシンプル。結局、使いやすさが一番大事というところにたどり着きました。
ーーお二人のホーム画面を見ているといくつか共通するものがあるのですが、たとえば『TimeTree』などはどういった用途で使っていますか?
永津:ミスコン関係のスケジュール管理ですね。
石本:私はそれに加えて、家族でのスケジュール共有にも使っています。「石本家」というカレンダーで全員の予定がわかるようにしてあって。
ーーすごく仲の良いご家族なんですね! それも今ならではの感覚で面白いです。最後に、それぞれのおすすめアプリについても聞かせてください。
永津:私は『Lemon8』です。インフルエンサーさんの方がおすすめの韓国コスメや服、旅行などをまとめてくださっていて、『Twitter』や『インスタ』よりもレイアウトが見やすく、とても使いやすいです。
奥原:雑誌の切り抜き、女性向けのまとめサイトっぽい感じがしますね。少し前の『MERY』などを見ている感覚に近いかもしれません。
石本:私は先ほど話題にも出た『meitu』ですね。顔の補正やフィルター、高画質化だけでなく、最近流行りのAI加工などもできたりするので。
ーーこうして調査結果をみるだけでなく、実際にお話を聞くことで大学生のリアルな利用実態を知ることができました。ありがとうございました!