「ファイナルファンタジー」生みの親の坂口氏も出演 シリーズ35周年記念オープニング番組ハイライト 

 12月13日20時より「ファイナルファンタジー(以下、FF)」35周年を記念し、「超!長時間ゲーム実況『ファイナルファンタジー』シリーズ35周年記念番組」がニコニコ生放送で配信されている。本番組は、シリーズに縁のあるディレクターやプロデューサーらを迎えたトークのほか、人気ゲーム実況者によるナンバリングタイトルの実況プレイなど、盛りだくさんの内容となっている。本稿では、オープニング番組のハイライトをお届けする。

「FF」生みの親である坂口氏が登場

 本番組のオープニングは、12月13日の20時から21時30分まで放送された。オープニングでは、『FF VII リバース』や『クライシス コア FF VII-リユニオン(以下、CC FF VIIリユニオン)』のプロデューサーらが出演し、制作の裏話も披露された。

 番組の冒頭では、12月13日に発売された『CC FF VIIリユニオン』のPVが流れた。番組MCを務めた田口尚平氏も、当時PSPで『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』をプレイしていたらしく、放送では、美しく生まれ変わったリマスター版への期待を語っていた。

 さらに、番組中盤では「FF」の生みの親である坂口博信氏がビデオレターで登場。近頃熱心にプレイしている『FF XIV』について語った。また、動画内では「FF」の35周年を祝いつつ、朝からシャンパンを一気飲みするパフォーマンスを見せ、スタジオと動画のコメント欄を大いに湧かせた。

「FF」がファンに与えた影響

 番組中盤以降は、出演者が「FF」シリーズの各タイトルについての思い出を語っていた。特に印象的だったのは、『CC FF VIIリユニオン』のプロデューサーを務める、佐藤万里子氏の『FF VIII』に関するエピソードだ。

 佐藤万里子氏は、『FF VIII』のリマスター版の制作にも参加していた。彼女は、もともとプレイヤーとして『FF VIII』を遊んだことはあったものの、当時は主人公の「スコール」について「うじうじしている」というネガティブな印象を抱いていたらしい。しかし、大人になってから改めて本作をプレイすると、主人公「スコール」に共感できるようになっていたそうだ。このエピソードに、コメント欄からも共感の声が多数寄せられていた。

 またMCを務める田口氏は、シリーズのほぼすべての作品に対してコメントしており、長年「FF」を遊び続けているファン目線での司会進行が好印象だった。

 しかし、出演者が一つひとつの作品に対してあまりに熱意あるコメントをしていった結果、シリーズを振り返る時間が足らなくなってしまうという事態に。ナンバリングタイトルについてのエピソードは、『FF X』までとなった。

「FF」らしさの定義

 「FF」のBGMを担当する植松伸夫氏のビデオレターも公開された。数々の名曲を作り出した植松氏のルーツが垣間見える映像で、植松氏によると、ドット絵の表現しかできなかったファミリーコンピュータでは、キャラクターの心情を表せるものが音楽しかなかったのだという。しかし、ファミリーコンピュータでは3種類の電子音しか使えないため、メロディを前面に押し出して作曲していたそうだ。だからこそ、植松氏の作る曲は印象に残りやすいのかもしれない。

 その後も、それぞれの出演者が「FF」に対する愛を語っていった。特に『FF VII リバース』のプロデューサーを務める北瀬佳範氏の「FFとは何か」という問いかけに対するコメントが印象的だった。北瀬氏は、過去の『FF』らしさに縛られず、自由に作っていくことこそが大切だと考えているらしい。現在開発中のナンバリング最新作『FF XVI』についても「FF」の価値観を広げられるように、自由に制作してもらうようにアドバイスしているという。最新作がどのような作品になっているのか、さらに期待が高まるコメントだった。

 番組の放送は12月18日まで続き、さまざまなゲーム実況者がナンバリングタイトルをプレイしていくそうだ。また、今回紹介したオープニングは、ニコニコプレミアム会員になれば見直すことが可能だ。特に「FF」シリーズファンの方は、ぜひ放送をチェックしてみてほしい。

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