2人組音楽ユニット「Last Star」がライブ配信で叶えた、これまでの音楽活動ではできなかったこと

 ライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」で行われた「あなたの音楽を発信しよう♪RealSound Techインタビュー出演権!」で、ライバーの「Last Star」が見事インタビュー権を獲得した。Last StarはVocalのryosukeとDrumのyutoからなる異色の音楽ユニット。路上ライブから活動をスタートした2人が「Pococha」を始めるに至った理由や、活動10周年を迎えるLast Starが全国のリスナーのために考えていることなど、バンドを代表してVocalのryosukeから詳しく話を聞いた。(Nana Numoto)

――まずは「Pococha」を始める以前の音楽活動について聞かせてください。

Last Star・ryosuke

Last Star・ryosuke(以下、ryosuke):音楽活動を始めたのは2013年の1月からで、高校の頃から路上ライブをしていました。相方のyutoとは保育園からの幼なじみで、お互い中学生のころから音楽に興味があり、高校生のときにはプロを目指して活動しようという気持ちがありました。どちらともなく「部活を引退したら路上ライブに出るんや」というのが自然と決まっていた感じですね。

――なぜライブ配信を始めようと思ったのでしょう。

ryosuke:ライブハウスやイベントに出たときに、ライブ配信をしないかと声をかけられる機会がたくさんありました。でもその頃は、正直なところライブ配信という形態があまり好きではなかったので、断ってきたんです。でも、コロナ禍に入り、ストリートライブがなかなかできなくなってきて、活動がこれまで通りに進められなくなってしまったんです。そんなときに友人がライブ配信事務所を立ち上げるということで、すごく熱心に声をかけてくれて。ライブ配信の苦手なところを説明したら「やり方次第でどうとでも変えていける、ライブ配信をひとくくりにして嫌わなくてもいいよ」と背中を押してくれたんです。

――ちなみに、どこに苦手意識があったのでしょうか。

ryosuke:音楽以外の部分が届いてしまう可能性があるということです。だから僕たちはそうならないよう気をつけてライブ配信をしています。僕やyutoそれぞれに特別な特典を付けたり、アイテムの金額に応じて何かをするということはしないように心がけています。

――ライブ配信アプリがいろいろあるなか「Pococha」に決めた理由はありますか。

ryosuke:自分自身は詳しくなかったので、ライブ配信でお世話になっている事務所の社長に教えてもらいました。Last Starの場合、ライブ配信でただアイテムを贈ってもらうだけではなく、実際のライブに来てもらうことが重要です。そこで、ユーザーさんの温かさや、ライブに来てくれる関係を作りやすいとのことで「Pococha」を勧めてもらいました。

――「Pococha」での普段のライブ配信スタイルについても聞かせてください。音楽とMCの割合はどれくらいにしていますか。

ryosuke:ほぼMCで、20分~30分に1回演奏をします。月に1回は自分たちでスタジオを借りて、そこではオンラインライブのような「ライブ映像配信」をやっています。

――1日にどれくらいライブ配信をするのでしょう。

ryosuke:7~10時間くらいですね。相方のyutoの家が事務所兼スタジオになっていて、僕の家から徒歩1分くらいなのですぐライブ配信ができるんです。

――とても仲良しですね。

ryosuke:次の1月で28歳になるので、yutoとの活動も10周年になります。

――10年という長い期間一緒にやっていて、苦労したことはありますか?

ryosuke:一度解散の危機がありました。メジャーデビューのオファーが来たり、仲間から騙されたり……10年の間には良いことも悪いことも色々とありましたが、そのどちらのにも体力が必要です。相方が活動をやめたいと言い出したこともあり、一時的に活動休止を選択しましたが、『相棒(相棒 / Last Star【Music Movie-MV編-】)』という曲ができたことがきっかけで、2人でまた頑張っていこうと乗り越えられました。

――10周年を迎えるにあたり、考えていることなどはありますか。

ryosuke:10周年で初めて全国ツアーをしようと思っています。「Pococha」を通して全国の方と出会えるようになりました。今は皆さんの方から飛行機や新幹線に乗って大阪のライブに会いに来てくれている状況ですが、今度は僕らから届けに行きたいと思っています。そんな気持ちで今も毎日「Pococha」をやっています。

――届けに行きたいと思ったきっかけはやはり「Pococha」でしょうか?

ryosuke:もちろん「Pococha」の影響は大きいですね。自分たちの中で活動を大きくしたいという思いは漠然とありましたが、「Pococha」で「ライブ会場まで来れない人たち」の声を生で聞いているうちに、届けに行きたいという思いが強くなりました。自分たちの中ではライブを一番大切にしているので。

――ほかのライバーさんとはまた違った個性の光るライブ配信アプリの使い方ですね。では、今回この「あなたの音楽を発信しよう♪RealSound Techインタビュー出演権!」のイベントに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

ryosuke:これまでアプリ内イベントはほぼ出ませんでしたが、今回全国ツアーをするにあたり、リスナーと一体となって全国ツアーに向かっていっている実感を得られるのではないかと、イベントでの「Pococha」での収益をツアーでのお客さんに還元していうこうと話し合いました。そして、なによりプライズになっている「インタビュー記事に出演できる体験」というのは大きかったですね。興味を持ってくれた人が、僕たちをさらに深く知ってくれる可能性に繋がると思ったので、それが全国ツアーをするにあたって、ありがたいなと思いました。

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