YouTubeの「1万円企画」なぜ人気？　急上昇に頻出するスカイピースの「発明」について考える

　11月3週目は、スカイピースの1万円企画が急上昇にランクイン。YouTubeで大人気の1万円企画はなぜYouTuberと視聴者に支持されるのか、今回はスカイピースとともに、ChroNoiR（クロノワール）とばんばんざいの動画から分析してみたい。

　今週急上昇入りしたのは、スカイピースとコムドットがコラボした1万円企画。今回は回転寿司チェーン店で1万円分を食すというルールに、これまたYouTubeで人気の英語禁止ルールを掛け合わせたものだ。メンバーたちが英単語をひとつ言うごとに100円ずつ追加され、最終的に「1万円＋発言してしまった英単語数×100円分の金額」を全員で食べ切らなければならないルールだ。

　20代の男性が7人も集まるこの動画では、1万円分を食べ切ることは簡単にクリアできるのだが、英単語NGは想像以上に難しい様子。注文の際に使用する「タブレット」やお皿の「カウント」、「サーモン」などもアウトとなるため、通常の1万円企画とは異なる盛り上がりをみせたほか、2組が見せる仲の良さに反響が集まった。

　この1万円企画は、YouTuberたちの中では定番の企画のひとつ。11月1週目と2週目にも1万円企画動画が急上昇に登場しており、その人気を示している。

　11月1週目に急上昇に現れたのは、人気VTuberの叶と葛葉によるユニットチャンネルChroNoiR（クロノワール）が公開した「【不破湊&イブラヒム参戦】マック1万円分食べるまで帰れません！！」。この動画は、1万円企画の中でも定番のマクドナルドを1万円分食すというもので、大食いとは縁遠い2人に加え、助っ人としてVTuberの不破湊とイブラヒムもゲスト出演し、男性4人で挑戦した。

　マクドナルドの1万円企画は、王道にして実は過酷なもの。リーズナブルかつボリューミーな商品が多いため、戦略をしっかりと立てなければ達成が難しい企画なのだ。今回は撮影時間に余裕がなかったことも影響してか、4人で食べきった金額は9470円と挑戦は失敗に終わってしまった。しかしながら、4人が繰り広げた学校の放課後のような雰囲気に注目が集まり、ファンたちには大好評だったことがコメントから読み取れる。

　11月2週目には3人組YouTuberグループばんばんざいの「【ガチ勝負】予算1万円で1番遠くに行けた奴が勝ち選手権したらアイツが本気出しすぎちゃった件wwwww」が急上昇入り。ばんばんざいはこの動画で、交通手段は問わず、片道1万円以内でとにかく遠くに行くことに挑戦した。

　みゆは地元の北海道に飛行機で移動し、家族や友人と会うなど、束の間の帰省を満喫。るなは宇都宮で一人旅を楽しみ、ぎしはヒッチハイクと在来線、新幹線を乗り継いで仙台まで移動し、実妹と食事をするという内容だった。とくにみゆは東京駅から北海道まで予算ギリギリの9980円で移動したことからメンバーと視聴者から驚きの声が上がったが、三者三様の1万円の使い方と楽しみ方が収められており、満足度の高いコンテンツになったようだ。